« 岩湧山頂の茅場 | トップページ | センブリ »

2008年11月 8日 (土)

ハバヤマボクチ

 火口(ホクチ)とは、火打ち石などから火を移し取るために用いるもので、木炭やがまの穂なども使われますが、葉の裏に生えている白い綿毛を乾かしても作ります。 ハバヤマボクチ(葉場山火口)の名前は、「山の葉場(草刈場)生える、火口(ホクチ)の材料となるアザミ」の意味で、まさに岩湧山頂の茅場にふさわしいアザミです。
 ハバヤマボクチは、福島県以南の本州・四国・九州に分布する多年草です。 大形の草本で、草丈は高いものではススキの高さを超えていました。
 花茎には葉は少なく、大きな根出葉を広げている(下の写真)のですが、これはススキの茂みの間ですので、うまく撮れません (^-^;

Habayamabokuchi081104_1

 花は10月に咲きますので、ほとんどは種子になっていました(下の写真)。 白いクモ毛(クモの巣状の毛)に包まれた総苞片は硬く、触ると痛いものです。

Habayamabokuchi081104_2

 でも、1つだけ咲いている頭花を見つけました(下の写真)。 茎は元々枯れたような色をしていますし、濃い花の色ですので、枯れているようにも見えますが、これで花の盛りです。 雄性先熟の花で、中央部の小花はまだツボミ、周辺に向かうにつれて、白く写っているのは花粉で、花粉を出している時期が雄性期、周辺部の雌性期の小花はメシベを伸ばし、二又になった柱頭が長く伸びています。

Habayamabokuchi081104_3

 岩湧山のホクチアザミも、人が維持管理している茅場で生きる、換言すれば間接的に人に生活の場を提供されている植物で、その植物の花が私たちを楽しませてくれ、風媒花であるススキに代わって虫たちに食料を提供してくれている花ということになります。

Habayamabokuchi081104_4

|

« 岩湧山頂の茅場 | トップページ | センブリ »

草1 合弁花」カテゴリの記事

コメント

1本の茎の先が二つに分かれてその先に一つづつお花が咲いていて…でもタラ~ンと垂れてる(見たまんま)物凄く重たいお花なんでしょうか?


投稿: わんちゃん | 2008年11月 8日 (土) 17時17分

大きな花ですが、重いかどうかは・・・
アザミの仲間は種類によって上向きに咲くものも横向きに(斜め下向きに)咲くものもあります。

投稿: そよかぜ | 2008年11月 9日 (日) 01時23分

ハバヤマボクチの名前の由来は?っと質問有りで
こちらをリンクさせていただきました。
ヨロシクです。

投稿: わんちゃん | 2019年8月 8日 (木) 21時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ハバヤマボクチ:

« 岩湧山頂の茅場 | トップページ | センブリ »