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2008年11月 2日 (日)

Leucadendron②

 この記事は昨日の続きです。 最初にこの記事を目にされた方は、昨日の記事からお読みください。

 断面を作っているうちに、どんどん“マッチ棒の頭”が花粉まみれに変化していきます。 断面を作るために触れたり乾燥していくためでしょう。
 下は断面の一部の拡大です。 “マッチ棒”の根元には白い毛が密生していて、その毛に守られるように子房らしきものが並んでいます。 そして、このように拡大すると、“マッチ棒”に2種類あるのが分かります。 “マッチ棒の軸”が太いものと細いものがあります。 花粉がついている方は“マッチ棒の軸”が細く、その“軸”の周辺がゴチャゴチャしていて、“マッチ棒の頭”の大きさも、一回り小さいようです。

Yamamogashi081018_4

 この2種類の“マッチ棒”の関係を推測し、その証拠となる状態を撮ろうと探すと・・・ ありました。 それが下の写真です。

Yamamogashi081018_5

 上の写真、「1」は太い“マッチ棒”ですが、裂け目が入っています。 この裂け目から裂けてできた4個の裂片が「3」、4個の「3」に囲まれて、その中心にあったのが「2」です。 「2」に寄り添っている2つの「3」は、その後ろにある“太いマッチ棒”が邪魔をしていて反り返れないのでしょう。
 「2」は、花の中心部にあったのですから、メシベの柱頭でしょう。
 反り返っている2つの「3」を見ると、2種類のものが重なっています。 内側にあったものは花粉を出しているので、オシベでしょう。 ですから、その外側にあるのは花弁かガクということになりますが、これは「1」のような状態の時にはずっと外側にあって内部を守っていたわけですから、ガクと考えるべきでしょう。 それに、もしも花弁なら、多くの場合はオシベと互生するはずです。 つまりこの花では、花弁は退化して無くなっているのでしょう。
 下に1つの花を取り出したものを載せておきます。

Yamamogashi081018_6

 さて、花のつくりが分かったところで、この花の名前です。 このような花のつくりは、ヤマモガシ科のものです。 でも、本でもネットでもヤマモガシ科をいろいろ調べたのですが、分かりませんでした。 似た形態のものとして、Leucadendron属の植物があるのですが、この属は雌雄異株だと書かれています。 上で書いたとおり、この花は立派な柱頭を持っていますし、花粉もたくさん出しています。
 写真などから見ると、ルーカデンドロン・ガンダースノーやルーカデンドロン・ディスカラーなどが近いように見えるのですが、上に書いた理由でルーカデンドロン(またはレウカデンドロン)かどうかも疑問です。 この仲間は園芸的に注目され、かけあわせによって多くの園芸品種も作られているようですので、とりあえずこの記事のタイトルは「Leucadendron」としておきました。 
 種名がわからないのは残念ですが、ヤマモガシ科の花のつくりの面白さはお伝えできたでしょうか?

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コメント

>ヤマモガシ科の花のつくりの面白さはお伝えできたでしょうか?
ハイ! しかし最初から最後までみ~んな目撃してるサクラちゃんの方が私なんかよりずっと理解しちゃってるのでは?

投稿: わんちゃん | 2008年11月 2日 (日) 09時05分

サクラの関心は食い気とかまってもらうことだけ。お造りなら飛びつくでしょうが、花のつくりには全く無関心です。

投稿: そよかぜ | 2008年11月 2日 (日) 22時15分

こういった記事にコメントする力量はないのですが、とりあえず面白かったということだけお伝えしたいと思いました。

投稿: | 2008年11月 3日 (月) 05時26分

植物の記事の多いこのブログに餡さんに訪問いただいていることが分かっただけでもうれしいです。
機会がありましたら、ふくろうおじさんとの虫撮りなどの仲間に加えていただけるとうれしいです。

投稿: そよかぜ | 2008年11月 3日 (月) 10時54分

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