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2008年10月16日 (木)

ニトベハラボソツリアブ

Harabosoturiabu081013_1

 ヒメジソなどが生えている草むらにニトベハラボソツリアブが数匹飛び回っていました('08.10.13. 堺ふれあい自然の森)。 体長は約1.5cm、飛び方は、長い脚をだらりと下げ、羽音も無く、穏やかです。 時々オスがメスを探しているのか、2個体がからんで飛ぶこともあるのですが、ペアの成立には至りませんでした。
 近づいても平気で、しばらくはその優雅な飛行を楽しんで見ていましたが、さすがに飛行中の写真を撮ることは無理でした。 なかなかとまってくれず、草につかまってもすぐに飛び立ってしまうのですが、やっと撮れたのが上の写真です。
こちらには飛翔の様子を載せています。

 ニトベハラボソツリアブはツリアブ科に分類されます。 以前記事にしたビロードツリアブとは同じツリアブ科なのですが、印象はかなり違っています。 長い口吻と、細く長い脚は共通なのですが・・・
 飛んでいる時の脚の様子も、ニトベツリアブは上に書いたように長い脚を下に垂らしていますが、ビロードツリアブは体の後方に持ち上げています(下の写真:'08.4.29.金剛山で撮影)。

Biroudotsuriabu

 

 ハラボソツリアブの仲間にも多くの種類がいます。 「インセクタリウム」1998.8.に久松定成氏が書いておられる検索表を、一部書き換えて載せておきます。

 1 後胸腹板が黄色
   キムネハラボソツリアブ
   ヤエヤマハラボソツリアブ
 1 後胸腹板が黒色
   2 後脚の第1付節は全体黄色
     スズキハラボソツリアブ
   2 後脚の第1付節の後半部は黒ずむ
     3 中胸背板肩部の黄色班は後方へ伸びる
       ニトベハラボソツリアブ
     3 中胸背板肩部の黄色班は後方へ伸びない
       タイワンハラボソツリアブ

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コメント

メスのつれないそぶり…ペアの成立にいたらなかったのはメスのせい?
長い口吻を持つ虫たちは飛行しながら用事をするみたいですね、だからじっとしてくれないのかな?

投稿: わんちゃん | 2008年10月16日 (木) 13時34分

ニトベハラボソツリアブ、か細くて小さいのにくっきりですね。
そよ風さんのお陰でこの虫クンが身近に感じられるようになりました。
ビロードにもまた出会うチャンスがあるといいです。

投稿: ひとえ | 2008年10月16日 (木) 23時23分

わんちゃん、いたのが全部メスだった、ということも考えられます。
飛び回るハラボソツリアブをじっくり観察するには小さすぎて・・・

ひとえさん、ビロードくんは春のイメージ、春にはきっと出会えますよ。

投稿: そよかぜ | 2008年10月17日 (金) 07時10分

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