ヒイロチャワンタケ(キノコの仲間の分類)
ヒイロチャワンタケは、緋色の、茶碗というよりは深皿様のキノコです。 金剛山でみつけました。
キノコやカビの仲間を「菌類」と呼んでいます。 「菌類」と聞いてよく混同されるのが「細菌類」で、こちらは大腸菌などたいへん小さな生物です。
菌類をもう少し分類すると、下のようになります。
菌類
子のう菌類
担子菌類
異形担子菌類(キクラゲ、ハナビラニカワタケなど)
真正担子菌類
帽菌類(いわゆるキノコ型をしたキノコ)
腹菌類(ホオベニタケなど)
ヒイロチャワンタケは子のう菌類です。 多くのいわゆるカビと言われているものも子のう菌類に分類されていて、キノコの仲間と言っても、胞子のでき方など、いわゆる普通のキノコとはかなり違っています。 胞子のでき方などについては顕微鏡レベルの話なので、とりあえず今日は、これ以上の話は置いておきます。
ヒイロチャワンタケなどでは、胞子は「子のう盤」というところで作られますが、この子のう盤は、キノコの裏側ではなく、表の緋色の部分です。
下は大きなヒイロチャワンタケ。 大きさの比較のために10円玉を置いてみました。
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コメント
こうしてわかりやすく解説して下さるとわたしでも少しわかる気がして嬉しいです。
時々出会うホコリタケは、ご説明に従うと真生担子菌類の腹菌類ということになるのでしょうか。
想像が広がります♪
投稿: ひとえ | 2008年10月23日 (木) 07時14分
ヒイロと聞くと容易にその色が想像できました。こんな色のキノコ初めて見ました。キノコについては食べれるの?食べれないの?ぐらいか形にしてもマッタケタイプ?シメジタイプ?シイタケタイプ?ぐらいにしか解らなくってゴメンナサイ
投稿: わんちゃん | 2008年10月23日 (木) 20時35分
ひとえさん、おっしゃるように、ホコリタケは真生担子菌類の腹菌類になります。今日(24日)の記事は、この腹菌類の変りダネです。
わんちゃん、店先にマイタケやヤマブシタケなども並ぶようになりました。キノコもほんとうにいろいろで、奥が深いですよ。
投稿: そよかぜ | 2008年10月24日 (金) 05時09分