« クマノミズキの“枝サンゴ” | トップページ | イヌセンボンタケ »

2008年10月21日 (火)

ツチスギタケ

Tutisugitake081012_1

 金剛山で見かけたツチスギタケです。 傘の表面にも柄にも淡褐色の鱗片があります。 下は傘の裏側の様子。 胞子を作るひだを幼菌時に守っていた繊維膜状のつばが破れつつあります。

Tutisugitake081012_2

 このキノコは東北地方などでは食用とされたりもしていますが、消化器系の中毒例があります。
 キノコでは、同種のキノコでも、毒があったり無かったりする場合があります。 今まで食用とされていたスギヒラタケで、平成16年と昨年、急性脳症を疑う事例が発生し、昨年は大きなニュースになりました。
 キノコと種子植物とでは大きく系統が違っていて、種子植物には存在しないさまざまな化学物質をキノコが生産していて、それが毒にも薬にもなるわけですが、まだまだどのキノコがどんな条件でどんな化学物質を作っているのか、よく分かっていません。 というよりも、まだまだ名前の付けられていないキノコもたくさんあるのが現状です。

 今年はキノコが多いようです。 何回か連続でキノコを載せたいと思います。

|

« クマノミズキの“枝サンゴ” | トップページ | イヌセンボンタケ »

菌類・変形菌等」カテゴリの記事

コメント

金剛山はキノコの宝庫なんですね。キノコって食べれそうで食べれない要注意のもんが多いですね。木津川河川敷を探索した時にはキノコは見かけませんでした。金剛山は
キノコがいっぱいの条件が備わっているんでしょうね

投稿: わんちゃん | 2008年10月21日 (火) 08時06分

キノコに関しては金剛山は特に多いとは言えません。量からいうと近所の里山の方が多いでしょう。
キノコの多い所は土が肥えてていて風通しがよくて土にいつも湿度がある所だと思います。もちろんそんな場所には生えない種類もありますが・・・
河川敷のような環境にも生えるキノコはありますが、一般的には河川敷はキノコにとっては乾燥しすぎるような気がします。

投稿: そよかぜ | 2008年10月21日 (火) 21時26分

おはようございます。
キノコシリーズ楽しみにしています。
PCの中には名前のわからないキノコがいっぱい、そよ風さんのブログで出会えるといいな!

投稿: ひとえ | 2008年10月22日 (水) 07時14分

このブログに載せるキノコは特徴的で分かりやすいキノコだけ、それも鑑賞中心で選んだキノコになるでしょうが・・・
そんなキノコを使ってキノコの基本的なことを書いてみようと思います。

投稿: そよかぜ | 2008年10月22日 (水) 21時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ツチスギタケ:

« クマノミズキの“枝サンゴ” | トップページ | イヌセンボンタケ »