サラシナショウマ
10月12日、秋の行楽日和に誘われて行った金剛山で、サラシナショウマがまだ咲き残っていました。
サラシナショウマは漢名を升麻といい、根を用い、漢方処方で発汗(はっかん)、解熱(げねつ)、解毒(げどく)薬として配合されます。 また山菜にも利用され、サラシナというのは、若菜の茎を茹でて水で晒して食用に供するところからです。
9月14日にイヌショウマを記事にしました。 両者を比較すると、パッと見た印象からすると、サラシナショウマのほうが花茎の枝分かれが少なくて花序がスラリと長く(上の写真)、複葉を構成している各小葉が小さいというところですが、両者を区別するポイントのひとつとして、花の柄の有無があります。 下はサラシナショウマの花で、長い柄がありますが、イヌショウマの花にはほとんど柄がありません。
上の写真ではオシベがよく目立っていますが、下は花が終わってオシベが落ちた後です。 花のメシベは2~7本あるのですが、金剛山でこの時期に咲いていたサラシナショウマでは2本のメシベの花が多いようでした。
※ この日に撮ったイヌショウマの果実の写真を、イヌショウマの項に追加しておきました。
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コメント
山の中で何気に咲いているお花も漢方薬にお役立ちとか、こうこうこうゆうふうにすると食べれるよと知れば身近に感じられます
投稿: わんちゃん | 2008年10月17日 (金) 13時24分
サラシナショウマは、よく成長したものでは高さは1m以上になりますし、円筒形の花序の長さも30cmくらいになります。
いちど見ると、きっと強く印象に残る花だと思いますよ。
投稿: そよかぜ | 2008年10月17日 (金) 23時22分