クマノミズキの“枝サンゴ”
金剛山でクマノミズキの花序が赤く染まっています。 まるで枝珊瑚のようです。
遠くから目立つこの色で鳥を呼び、果実を食べてもらうのかとも思いましたが、果実はダラダラと長期間にわたって順に黒く熟していくタイプで、そこに果実があることを鳥に覚えてもらって、いわば“常連客”にたよるタイプ。 果実はまだ花序の枝がそんなに染まらないうちから黒く熟し始めます。 となると、この色は、鳥を呼ぶ効果もあるのかもしれませんが、それよりも単純に、紅葉ならぬ「紅枝」が起こっているのではないでしょうか。
この後、紅葉が散るように、この美しい枝も落ちてしまいます。 これから金剛山を歩くと、あちこちにこの“枝珊瑚”が落ちています。
※ クマノミズキの“枝珊瑚”の写真はこちらにもあります。
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コメント
熊野水木かな? そのお花は童仙房で見たような記憶が…落ちた枝珊瑚がきれいなままならウチに持ち帰って他のお花と活けるとかは?
投稿: わんちゃん | 2008年10月20日 (月) 08時54分
和歌山県の熊野地方に多いところから熊野水木です。残念ながら“枝珊瑚”は長持ちしません。「水木」で水分が多いものですから・・・
投稿: そよかぜ | 2008年10月21日 (火) 05時07分
こんばんは♪
青い空に赤い枝
枝のひろがり具合がサンゴみたい
うまいな~
クマノミズキさっそく探してみますね
紅枝サンゴが落ちてるかも
なになに長持ちしない・・・
投稿: エフ | 2008年10月21日 (火) 22時56分
はい。だからこそ、秋の風物詩として楽しめるのではないでしょうか。
投稿: そよかぜ | 2008年10月21日 (火) 23時13分
こんにちは。
ミズキの花序は本当にサンゴのようですね。私も初めて見た時に、そう思いました。花が終わり実が落ちても、まだ楽しめますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2008年10月26日 (日) 12時32分
アジア東北部原産で、生け花などに使う「サンゴミズキ」という赤く“紅枝”するミズキ科の木があります。ミズキの仲間はもともと“紅枝”し易いのかもしれませんね。
投稿: そよかぜ | 2008年10月26日 (日) 23時07分