ムジナタケ
キノコの色や表面がムジナを連想させるムジナタケ、庭や道ばた、草地などに生える身近なキノコです。 「堺自然ふれあいの森」で見つけました。 なお、ムジナとはアナグマのことなのですが、タヌキなどと混同されている場合があります。
ムジナタケの傘は繊維状の鱗片に覆われていて、柄も同色の繊維毛に覆われています。 傘の縁部には、幼菌の時にひだを覆っていた被膜の名残がついています。
下は裏から見たところ。 ひだは若い頃は灰褐色ですが、次第に写真のような暗紫褐色になってきます。 それぞれのひだの奥には、黒い斑点の模様が見えます。 ひだの縁部は白粉状です
柄のつばは繊維状で、黒くなり、柄にくっついてしまっています。 このつばより上部の柄の表面は白粉状になっています。
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コメント
読ませていただくと単なるキノコされどキノコですね。ところでキノコって育つ場所はキノコ自身で選ぶんですか?育つ場所の環境ってどうしてわかるのかなぁ…
投稿: わんちゃん | 2008年10月25日 (土) 08時56分
いわゆるキノコ型のキノコは、どれも同じような形をしていますので、こういう細かい所まで見る必要があるわけです。
キノコはたくさんの胞子があちこちに飛散し、その胞子が発芽して菌糸がよく育つことができれば、そこで次の胞子を飛ばすためのキノコを作ることになります。つまりキノコが生える場所とは、偶然そこに飛んできた胞子から発芽した菌糸がちゃんと育つことができた場所です。
投稿: そよかぜ | 2008年10月25日 (土) 19時56分
そうですか…まず細かく観察ですね。散歩道でシメジに似たのやらマッタケに似てて傘もみんな真っ白とか時々見かけます。私のようなちょっとキノコを知ってみたいな派はどっからはいっていけば良いのでしょうか?うちにはキノコ関係のモンがまったく見当たりません
投稿: わんちゃん | 2008年10月25日 (土) 20時33分
たしかにキノコは入りにくいですね。
形も色も似たものが多いうえに、同じ種類が大きさも色も特徴も変化するわけですから・・・
少しややこしいものになると、胞子などを顕微鏡で見ないと分からない場合も多くあります。つまり、キノコの専門家でも、その場では名前の言えないものがたくさんあるということです。
私も道を歩いていて出会うキノコの半分以上は名前が分かりません。
よく出会うキノコやたくさんあるキノコからぼちぼちと・・・ということでしょうか。
少なくとも写真を撮っておくなら、ひだの様子、生え際の様子、ひだや柄に傷を付けたときに色が変わるかどうか、できれば断面の様子などを撮っておくといいと思います。
それと、最初のうちは、古いキノコは特徴がはっきりしない場合が多いので、無視すると、少しはスッキリするかもしれません。
投稿: そよかぜ | 2008年10月26日 (日) 07時10分