イヌショウマ
イヌショウマは大きな草です。 花序がまっすぐ上に伸びたものはうまく写真に収めきれず、斜面に生えて花序が傾いていて、かつ短めのものを写真に収めました(上の写真:金剛山にて撮影)。
イヌショウマは、近い仲間の升麻(=サラシナショウマ)の根が漢方薬として使われるのに対して、この根は薬用に使えないところからの名前ですが、学名の方は、イヌショウマの方が Cimicifuga japonica で、“日本代表”になっています。
花茎につくそれぞれの花には柄が無く、サラシナショウマとの区別点のひとつになっています。 ツボミはガク片に包まれていますが、このガク片は、花が開くとすぐに落ちてしまいます(下の写真)。 ガクの内側には白い花弁もあるのですが、これも早落性です。 下の写真の左下の花では、かろうじて花弁が残っています。
ガクと花弁が散った後に目立っているのは、たくさんの白いオシベと、1(~2)本の白いメシベ。 このオシベとメシベを見分けるのは容易ではありませんが、オシベが散った後にも、果実へと変化するメシベだけは残っています(下の写真)。
(以下、10月17日に加筆)
下は10月12日に撮ったイヌショウマの果実の写真です。 上の写真のメシベは下のように変化していました。
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コメント
見事なほどの、たくさんたくさんのオシベ
たった1本のメシベ
最後に残るのがこのたった1本のメシベ
はぁ~~~
最後の写真でよ~く解りました。
投稿: わんちゃん | 2008年9月14日 (日) 22時06分
イヌショウマの花の実態はほとんどオシベ。きれいに着飾り、客(昆虫)を呼ぶのも男の仕事なんですね・・・
投稿: そよかぜ | 2008年9月15日 (月) 06時46分
イヌショウマのオシベとメシベとその花。
此方の方へリンクお願いしました。
事後報告で・・・
投稿: わんちゃん | 2016年9月 5日 (月) 17時15分
こちらですね。了解です。
投稿: そよかぜ | 2016年9月 7日 (水) 23時14分