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2008年9月20日 (土)

ノブキ

 白い花が点々と・・・ 金剛山の谷筋など湿ったところでいちばん多かったのは、このノブキでした。

Nobuki080907_4

Nobuki080907_5  名前を漢字で書けば「野蕗」で、葉は蕗(フキ)の葉に似ていなくも無いですが、葉の先は尖り、葉柄にはヒレがあります(右の写真の水色の2重円の部分:上の写真の一部です)。
 ノブキはフキと同じくキク科、ひとつの花のように見えるのは、たくさんの花の集まり、つまり頭状花序(頭花)です。
 下はひとつの頭花を拡大して写したものです。
※ このページの写真は、右の写真を除いて、クリックすれば拡大します。

Nobuki080907_2

 上の写真、頭花には2種類の花があります。 外周に配列されている花と、その花に囲まれるように咲いているたくさんの花の集団です。
 外周の花は、花弁が5裂、その中央に口を開いたような柱頭のメシベがあり、オシベは見当たりません。このメシベや花弁に続く部分は大きく膨れていて、周囲には柄のある腺を密生しています。 じつはこの中に子房が保護されて入っていて、この膨れた部分と花弁とメシベ(の花柱と柱頭)でひとつの雌花と言うことになります。 写真の頭花では、8個の雌花が写っています。
 この雌花に囲まれて咲いているのが雄花で、写真の頭花では10個の雄花が写っています。 ひとつの雄花は、やはり5深裂した花弁と、その中央には、メシベに密着したオシベが見えます。
 この後、花粉を出した雄花は落花してしまい、受粉を済ませた雌花の花弁とメシベの花柱も落ちてしまいます。
 後に残るのは、放射状に並んだ、子房が入っているコンボウ状のもの(下の写真)。 この部分が果実(そう果)になるのですが、柄のある腺はそのまま残り、ネバネバ物質を分泌し、動物の体にくっつく「ひっつき虫」となります。

Nobuki080907_3

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草1 合弁花」カテゴリの記事

コメント

>葉の先は尖り、葉柄にはヒレがあります。

この中でヒレという部分が、
さぁ~~小首かしげて、考えてもイメージがわいてきません。

それからね、お花が咲いているところと、ネバネバひっつき虫とは同じところでご覧になったの?

投稿: わんちゃん | 2008年9月20日 (土) 23時37分

ヒレの部分は記事に追加して置きました。
記事の写真の花と果実は同じ場所で撮っています。写真のデータを調べると、1分差で撮っていました。群生しているなかで、ツボミと花だけの株、花と果実の株、ほとんど果実になっている株などが混じっています。

投稿: そよかぜ | 2008年9月21日 (日) 00時17分

ヒレの部分、わかりました
名前は知らなかったけど、こんなんは見たことあります。
お野菜で・・・やったかな???

投稿: わんちゃん | 2008年9月21日 (日) 01時12分

同定には植物に対してOuheiな態度をとらず、Youheiまできちんと見るべき、ということでしょうか。

投稿: そよかぜ | 2008年9月21日 (日) 08時12分

こんばんは♪
ネバネバのひっつき虫嫌だな~
でも写真で見るとキレイ!
黒の中のタケコプター
食虫植物のようで今にも動き出しそう
あーゾクゾクする
拡大すると・・・キレイでゾクッ!

投稿: エフ | 2008年9月26日 (金) 21時59分

エフさんが昨年調べたヌマダイコンとも少し似てますよね。

投稿: そよかぜ | 2008年9月27日 (土) 06時44分

ヌマダイコン・・・
今年は絶対近づきません!!

投稿: エフ | 2008年9月29日 (月) 22時14分

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