ミカエリソウ
ミカエリソウは、あまりの美しさに旅人が振り返るので見返草だとか・・・ 群生して咲く花はたしかに美しいのですが、花に比べて葉が多く、その葉はよく虫に食われてボロボロになっています。 その葉を食べる虫を探すのですが、なかなか見つかりません。 どうやら花の時期にはもう食べ終わっている虫のようです。
ミカエリソウは草のようですが、茎が木化するので木です。 葉が多いのも、光合成産物で茎を丈夫にしなければならないからでしょう。
花序は長く伸び、花序の下から咲き出します。 ツボミは大きな苞が包み込んでいて、この苞が四角い茎に対生していますので、規則正しく重ねられた苞の様子も、幾何学的になかなか美しいものです。
花が咲く時には苞が開き、1枚の苞の下からは3個のツボミが現れます。 花はガクも花冠も浅裂した筒状で、オシベは4本、メシベとともに長く伸びて前に突き出します。
金剛山では、咲きはじめということもあって、たくさんの虫たちがミカエリソウの花を訪れていました。 上の写真では、トラマルハナバチのほかに、小さなハチが3頭写っています。
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コメント
お花って、咲き始めのころに良い匂いがすると思うんですが・・・
その時、虫たちが集まるんですよね?
トラマルハナバチくんの一生懸命さが可愛いデス。
み~んな一生懸命・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年9月15日 (月) 23時37分
咲き始めの頃が、いちばんたくさん虫たちが集まるような気がします。
においがツボミの中に閉じ込められていて、花が開くと広がるのでしょうね。
そのにおいが、「少しある」から「たくさんある」へ変化するよりは、「ない」から「ある」へ変化することに私たち人間も含めて敏感なのでしょう。
投稿: そよかぜ | 2008年9月16日 (火) 06時56分