モミジガサ
金剛山で、薄暗い林床にモミジガサが咲いていました。 このモミジガサは、東北などではシドケと呼ばれ、独特の香りが魅力の山菜として、葉が展開する前の若い茎葉をゆでて利用されています。 でも、その芽生えは、トリカブトにたいへんよく似ているので、注意が必要です。
モミジガサはキク科の植物です。
キク科には、複数の花(小花)が集り、その花の集団が総苞に取り囲まれてひとつの花のように見えるという特徴があり、この花の集団を頭花と呼んでいます。 小花には舌状花と筒状花があり、タンポポのように舌状花だけからなる頭花をもつもの、コンギクのように舌状花と筒状花の両方を持つものなどがありますが、モミジガサの頭花は数個の筒状花のみからなっています。
下のモミジガサの頭花は4個の筒状花で構成されていますが、それを取り囲むモミジガサの総苞片は、色も白っぽく、互いに密にくっついていて、1枚ずつの総苞片が分かりづらくなっています。
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コメント
知らないから、そばを通っててもきっと気がつかなかったでしょう・・・・
そんな地味目なお花。
写真を見ると(特に2枚目)お花の先がクルッとなってるところが可愛いですね
投稿: わんちゃん | 2008年9月16日 (火) 21時08分
花は地味でも大きな植物ですし、特徴のある葉ですから、もしあれば、きっと気がつきますよ。
投稿: そよかぜ | 2008年9月17日 (水) 06時57分