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2008年8月13日 (水)

キレンゲショウマ

Kirengeshouma080809_1

 キレンゲショウマは朝鮮半島南部や中国東部にも隔離分布しており、日本と大陸が地続きであった時代の遺存的な種であろうと考えられています。
 日本での自生地は、宮尾登美子の小説「天涯の花」で四国の剣山が知られるようになりましたが、紀伊半島の大峰山系や四国・九州の深山の石灰岩地帯の湿った木陰に稀にみられるようです。 光の少ない林床でできるだけたくさんの光を受けようとしているのでしょうか、細い茎に対生の大きな葉をつけるものですから、簡単に茎が折れてしまう、か弱い植物です。
 レンゲショウマはキンポウゲ科ですが、このキレンゲショウマはアジサイなどに近縁のユキノシタ科で、花のつくりも違います。 萼筒は半球形で萼裂片は先が三角に浅く5裂し、黄色の花弁が5枚、おしべは15本、花柱は3裂します。 花弁は痛みがはやいのか、六甲高山植物園では、咲いている花の花弁はどれも周辺が茶色くなっていました。

Kirengeshouma080809_2

※ 写真をクリックしていただくと、1024×680 でご覧いただけますが、画面の小さい人もおられるので、最初の写真画面は 800×680 で開くようにしています。 大きな画面の方は画面を広げてご覧ください。

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コメント

へぇ~~です
一枚目の写真ですが、こんな風な姿だったんですねぇ、

薄暗い木立の中での黄色いお花は目立って可愛く、お花にばかり気を取られてました。

投稿: わんちゃん | 2008年8月14日 (木) 23時01分

多くの人が持っているキレンゲショウマのイメージは、遠慮がちに咲く2枚目の写真でしょうね。
1枚目は少し違ったイメージを狙ってみました。

投稿: そよかぜ | 2008年8月14日 (木) 23時30分

こんばんは♪
ため息が出そうな黄色い花
深山に咲く花って感じ
神秘のベールをかぶってるようです
写真で見ると花の色は違いますが蕾のつき方や花の咲き方が
レンゲショウマに似てますね
でも実際見ると強さの印象が違うのかも

投稿: エフ | 2008年8月22日 (金) 00時02分

レンゲ(蓮華)はハスの花ですから、花自体がレンゲに似ているのではなく、ツボミの様子やうつむき加減に咲く花の様子がレンゲショウマに似ているところからの名前でしょうね。
キレンゲショウマもか弱い植物ですが、けっこう大きな植物ですので、あまりか弱さを感じさせない植物だと言うのが私の印象です。深山で見ると、また印象が違うのでしょうね。

投稿: そよかぜ | 2008年8月22日 (金) 07時20分

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