オニユリのむかご
オニユリは人里近くで生育していますし、「ユリ根」として売られているものもオニユリの鱗茎である場合が多いので、なじみのあるユリです。
六甲高山植物園でもオニユリがきれいに咲いていました。 その花の付け根を見ると、黒褐色の丸いものが・・・ むかごです。
むかごは芽の変化したもので、地面に落ちると、そこから新しい植物が生じます。 種子とは別の、栄養体生殖のためのものです。 芽という体の組織の一部から新個体が生じるわけですから、生じた固体は元の個体と全く同じ遺伝子を持つクローンということになります。
オニユリのむかごは、茎の中程から下の方につき、茎の上の方の花が咲くところにはつかないとされていますが、この写真のオニユリでは、葉の腋芽が伸びてツボミとなり、その副芽がむかごになっています。 茎が傾いていることが関係しているのでしょうか?
(以下、'09年8月15日追記)
京都府相楽郡南山城村の童仙房で撮ったものです。 クモの巣が多く、あまりきれいな写真ではないですが、むかごが葉腋から離れないままで、根を出しています。 条件によっては、こんなことも起こるのですね。
| 固定リンク
コメント
”むかご”
オニユリにくっついてましたか?
撮ってきたオニユリの写真を改めて見直しました、ついてるついてる・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年8月18日 (月) 10時27分
BLOG RANKING
50位以内 オメデトウ
投稿: わんちゃん | 2008年8月18日 (月) 15時06分
BLOG RANKING なかなか50位以内を維持できませんね。
投稿: そよかぜ | 2008年8月19日 (火) 06時54分
いろんな条件でいろんなムカゴができるんですね、
この根のついたムカゴが地面に落ちて、みんな根付いたら見事な鬼百合の群生地になる?んかな?
投稿: わんちゃん | 2009年8月15日 (土) 16時12分
地表は乾きやすいし、撹乱されやすいし、なかなか生き延びるのは容易ではないんですよ。
投稿: そよかぜ | 2009年8月15日 (土) 18時27分
そっかぁ・・・
全部が全部根づくとは限らないんですね。
厳しいなぁ・・・・
投稿: わんちゃん | 2009年8月17日 (月) 17時29分
それに、多くの百合の仲間の果実にはたくさんの種子が入っていますが、オニユリは種子が作れないのです。
投稿: そよかぜ | 2009年8月17日 (月) 23時25分