カルーナ
E・ブロンテの小説「嵐が丘」の舞台ヒースの丘、ヒースは本来はイギリス北部やアイルランドなどの荒れ地のことですが、過放牧が原因とも考えられるヨーロッパのあちこちに広がる痩せた土地もヒースと呼ばれています。
ヒースに生えることのできる植物は限られていて、主に生えているのは、ツツジ科のエリカ属やカルーナ属の植物です。 エリカ属の植物は何種類かありますが、カルーナは1属1種です。 どちらも乾燥に耐えることのできる小さな葉をつけますが、カルーナは葉が十字対生することやガクが花冠よりも長いことにより、エリカ属と区分することができます。
カルーナはヨーロッパと北アフリカに分布する常緑低木ですが、様々な園芸品種が作られていて、園芸的には世界中に広がっています。
六甲高山植物園にも園芸的に改良されたカルーナが植えられていて、葉の色も緑色、黄色、赤色など様々です。 下の写真は'08年4月3日に撮影したものですが、新しい葉が色鮮やかです。 後ろの赤いのもカルーナです。
そのカルーナが花の時期を迎えていました。 花の色も白色から深紅色まであります。 下は白い花のカルーナで、ガクも花冠も白ですが、上に書いたようにガクが花冠より長くなっています。
昨日は別の記事を入れましたが、六甲高山植物園と神戸市立森林植物園で見た植物や虫たちのシリーズを、もう数回続けたいと思います。 植物園の植物を紹介するのではなく、植物園を利用して、いろんな植物や虫たちを紹介したいと思います。
このブログは身近な動物や植物を紹介していますが、植物園を利用すると、いろんな植物なども身近に観察することができます。 自然の中での生き様とは少し違うかもしれませんが・・・
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コメント
一つ、質問・・・
カルーナは常緑低木とありますが、新芽のときに赤や黄色だった葉が、お花が咲くころになると、緑色になるのですか?
それとも、4月3日に撮らはったのはお花の時期になっても、そのままの葉の色で緑にはならないのですか?
投稿: わんちゃん | 2008年8月24日 (日) 11時08分
新芽の時の鮮やかさは無くなりますが、葉の色の違いはそのまま残ります。
投稿: そよかぜ | 2008年8月24日 (日) 22時39分