トラマルハナバチ
ベロニカの花にトラマルハナバチの働きバチがたくさん来ていました。 忙しく次から次へと花を移動し、じっとしてくれません。 後足には花粉団子をつけています。
この日(8月9日)、六甲高山植物園ではトラマルハナバチが大活躍。 キレンゲショウマの花には体を突っ込んだままなかなか出てきません。 マルハナバチの仲間は種によって吸蜜に用いる口器(中舌)の長さが異なり、中舌の長いトラマルハナバチなどは蜜源の深い花を訪れる傾向があるのですが、この日はタマアジサイの花でも忙しく動き回っていました。
トラマルハナバチは、春先に女王バチが単独で巣を作り、働きバチが増えると女王バチは産卵に専念します。 そして夏から秋にかけて次世代の女王バチとオスバチを産みます。 交尾した新女王は、翌年の春まで土の中などに潜り込み、越冬します。
マルハナバチの仲間は、毛が長くて花粉が付きやすく、多くの植物にとって重要な送粉者です。
※ コメントで質問をいただきましたので、マルハナバチの口吻の図を載せておきます。
(文一総合出版「共進化の生態学-生物間相互作用が織りなす多様性-」より引用)
◎ トラマルハナバチはこちらにも載せています。
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コメント
モコモコッとした体つき、ヒジョウに毛深いですね、花粉を運ぶのに有利なのかな?
忙しく動き回るハチ君を上手く捉えてますこと・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年8月15日 (金) 16時18分
> 忙しく動き回るハチ君を上手く捉えてますこと・・・・
なかなか手ごわかったですね。
でも、1枚目、うまく中舌を伸ばしているところを写す事ができました。
2枚目の写真は、花粉団子と、ベロニカの葉などの様子も判るように撮った写真です。
投稿: そよかぜ | 2008年8月15日 (金) 23時55分
>中舌を伸ばしているところ
トラマルハナバチのその中舌とやらに
→を記していただければありがたいのですが
花粉団子はOkです。
投稿: わんちゃん | 2010年4月23日 (金) 14時44分
マルハナバチの口吻のつくりは複雑です。
1枚目の写真はたしかに中舌を伸ばしているところですが、写っているのは中舌を覆っているものを含め、口器としか言えないでしょう。
矢印の代わりに図を入れておきます。
投稿: そよかぜ | 2010年4月25日 (日) 00時25分