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2008年8月26日 (火)

ノリウツギ

Noriutugi080809_1

 写真は神戸市立森林植物園で写したノリウツギです。 写真で見てのとおり、アジサイの仲間(ユキノシタ科アジサイ属)です。 ほとんどの花は、5枚の花弁と10本の雄しべを持つ小さな両性花ですが、周辺に点々と、大きな花弁状に変化したガク片を持つ装飾花をつけます。
 ノリウツギの生育立地は多様です。 とにかく十分な光さえあれば、乾燥した痩せ地では地面を這い、高層湿原の泥炭上にも出現します。

Noriutugi080809_2

 和名は、樹液を和紙をすく際の糊に利用したことによります。
 現在普通に使われている機械紙は、製造過程で様々な薬品を使うため、残留した薬品の影響で紙が劣化してきます。 それに対し、和紙は1000年以上前の紙が残っています。
 和紙はコウゾ、ミツマタ、ガンピなどの繊維を絡めて作られます。 コウゾはほとんどの和紙の主原料です。 ミツマタは紙幣や証券用紙に、ガンピは日本画や版画用紙などに使われます。 このときにこれらの繊維をまとめる糊分が必要となり、コウゾ、ミツマタにはノリウツギやトロロアオイが、ガンピにはノリウツギが使われます。
 ノリウツギの皮をはいで叩くと、ねばねばしたのり状のものが出て来ます。それを和紙の材料に混ぜて漉きます。 細い枝の樹皮を剥いで触ってみても、糊状の成分のためでしょう、ツルツルしていました。

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コメント

先人の知恵にはいつも驚かされます。
いつも最初に発見した人はスゴイ!!と・・

1000年以上も残る物を作った。
今から、1000年以上も残る物が作れるでしょうか?
和のモノ大切にしたいですね。

ところで、写真ではお花(装飾花)がパラっとですね、もっといっぱい咲くのでしょうか?

投稿: わんちゃん | 2008年8月26日 (火) 14時39分

和紙にはいろんな種類があって、それぞれに性質が違い、紙そのものに味がありますね。

> 写真ではお花(装飾花)がパラっとですね、もっといっぱい咲くのでしょうか?

まだツボミが多いのですが、咲いている花の両性花と装飾花の比率はこんなものだと思います。

投稿: そよかぜ | 2008年8月26日 (火) 23時11分

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