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2008年7月 2日 (水)

ホウネンエビ

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 ホウネンエビは「豊年エビ」で、これがたくさん発生した年は豊作になるとも、豊作の年にたくさん見られたからだとも言われています(結局は同じこと?)。 なぜホウネンエビが豊作につながるのかは分かりませんが、ホウネンエビとカブトエビは同じ田に見られることが多く、カブトエビは田の土の表面をかき混ぜることで発芽したばかりの雑草を引き抜くことになり、雑草抑止効果があるとされています。
 ホウネンエビも、6月29日に記事にしたカイエビ同様、乾燥に耐える卵で冬を越し、水田に水が張られると、数日のうちに孵化します。 体長は2cm程度、半透明で、青みを帯びた個体や、上の写真のように緑色を帯びた個体も見られ、泳ぐ姿は優雅で楽しめます。
 普段は腹側を上にして、胸部にある鰓脚を動かして泳いでいます。 いざとなればけっこう速く移動できるので、フィルムケースで捕らえるのには苦労しました。
 写真で、頭から出ているのが第1触角です。 第2触角は、メスでは小さいのですが、オスでは発達し、先が枝状に分かれていて、メスを捕まえるのに使われます。 ただし普段は丸めています。 上の写真は、卵の入った保育のうを持っているメスです。 そして下の写真はオスですが、両者を比較すると、オスの頭の部分がモコモコしているように見えますが、これは第2触角を丸めているためです。

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無脊椎動物(その他)」カテゴリの記事

コメント

田んぼの中の賑やかなこと・・・

見渡す限りちょこっと田んぼ、というところに住んでます。

真剣に田んぼの中を覗かなくっちゃ・・・・

投稿: わんちゃん | 2008年7月 2日 (水) 15時06分

「田んぼの生きもの」という本があるくらいで、まだまだいろんな生物が田んぼを住処としています。農薬との関係が微妙なのですが・・・

投稿: そよかぜ | 2008年7月 3日 (木) 06時59分

ヒゲクマも、豊年エビ見つけて喜んでました。
  
そしたら、6月27日夜の朝日放送、『探偵ナイトスクープ』の『ホウネンエビを天ぷらにする』で、ホウネンエビを食べてました。
何たること、怒り心頭です。

投稿: ヒゲクマ | 2008年7月 4日 (金) 10時14分

こんばんは♪
ホウネンエビたくさんの脚を動かすところは
見てておもしろいですネ
どうやったらこんなに撮れるんでしょうか
目玉もしっかり撮れてますね
フラッシュを炊くのでしょうか

ホウネンエビ食べるならかき揚げかなと思ってました
スミマセン・・・
もちろん食べてませんが味はどうだったか聞きたいです
あーー火に油?!

投稿: エフ | 2008年7月 4日 (金) 22時24分

ホウネンエビって、こんなに色彩豊かだったんですね。美しい写真に驚きました。
昔、シーモンキーという輸入ペットがありましたが、懐かしさを覚えますよね。
そよ風さんの方ではカブトエビなんぞも見られるのですか?

投稿: タロ | 2008年7月 5日 (土) 00時07分

ヒゲクマさん、はじめまして
ヒゲクマさんも多方面で活躍されているのですねー。
どんな食べ物でもそれが食べられるか否かは、犠牲覚悟の勇気ある“被験者”の試みによるのでしょうが、「探偵ナイトスクープ」の取り扱い方は確かに問題ですね。

エフさん、火に油を注いじゃぁいけません。

写真は半透明の白っぽい体を写すために背景を黒くして、フラッシュを使っています。水中のゴミも光りますので、その部分は黒く塗りつぶしてあります。真上から光らせると水面で光が反射するので、光の入射角度が浅くなるようにしています。

タロさん、カブトエビもいますが、フィルムケースしか持ち合わせていなかったので、フィルムケースでカブトエビを捉えることができなかった、というわけです。
でも、カイエビ、ホウネンエビと記事にすると、カブトエビも載せないわけにはいかないですね。

投稿: そよかぜ | 2008年7月 5日 (土) 00時54分

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