リョウブ
リョウブの花が咲いていました。 蜜が多いのか、いろんな虫たちが来訪していました。
リョウブの仲間は、1科1属で、世界的には64種ほど存在するようですが、日本では1科1属1種で、枝の出方(仮軸分枝)、根元からの枝の出やすさなど、細かく見れば、いろいろと変わった性質を持った木です。
10本のオシベの様子も少し変わっていて、葯は下端が尖っていて、上端が斜孔開します(下の写真)。 雌しべの柱頭は3つに分かれています。
リョウブは漢字で書くと「令法」。 救荒植物として法令を定めて植えさせたことが由来のようです。
「三陸地方の食用野草」(昭和21年:青森営林局)にはリョウブ飯の作り方が書かれています。 それによると、乾燥した葉をホウロウで煎って手で揉み砕き、葉柄は木槌で砕いて粉末にし、米3合に葉粉2合の割合に混ぜ、少量の塩または醤油を加えて炊く、とあります。
食べた人の話によると、不味くは無いが美味しくも無い、とのことです。 食糧難の時に飯を増量させる意味はありそうです。
他にもブログを調べると、いろんな食べ方が紹介されています。 葉の天ぷらは無難なようですし、次の方法などは手軽に試してみることができそうです。
新芽を塩を一つまみ入れたお湯でゆがいたあと、水にさらしてアク抜きをし、それをきざんで塩とともに炊けたご飯に混ぜ込んで、しばらく蒸らしたら完成です。
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コメント
童仙房で会ってるんです。
でも、お互い知らない同士だから、
何も言葉を交わさなくて・・・
でも、写真まで撮っていたなんて・・・・
立ち話でいいから何かお話ぐらいすればよかった・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年7月15日 (火) 16時24分
昔 飢饉のときに 年貢として納めたそうです
とリョウブの樹を教えてもらった方に 教えていただきました
投稿: tumumasi | 2008年7月15日 (火) 20時19分
わんちゃん、わんちゃんのブログの童仙房の動画Ⅰにありますね。
tumumasiさん、リョウブ飯のことは知っていましたが、あまり美味しくないとのことですし、私自身が食べたことが無かったので、載せませんでした。でも、「美味しくない」=「癖の無い」ということでしょうし、救荒食料として有名ですので、記事を追加しました。
ありがとうございました。
投稿: そよかぜ | 2008年7月16日 (水) 00時53分