カギモンハナオイアツバ
堺市にもカギモンハナオイアツバがいました。
カギモンハナオイアツバは、本州、四国、九州に分布しますが、記録は少なく、稀な種で、レッドデーターブックに載せている県もあります。 生活史もよく知られていなくて、幼虫の食草なども不明です。
オギなどがある河川敷など、水辺周辺の草原で見つかるガですが、6月24日のオナシカワゲラのところでも書いたように、泉北ニュータウン付近の地下には水を通さない粘土層が多く、あちこちで水の枯れない湧き水の流れが見られます。 このガもそんな流れの側にいました。
しかし、珍しいガだと書きましたが、多くの人がこのガを見た時に、注目するとは思いません。 昆虫に少し関心のある人でも、ガの種類は多く、「また知らないガがいる」くらいで終わってしまい、見逃されているケースも多いと思います。
カギモンハナオイアツバは、頭部から背中にかけて筋状に隆起している不思議な格好のガです。 名前の由来は、翅に鉤型の紋があり、鼻を背負っているように見えるとここからです。 芥川龍之介の小説「鼻」を連想してしまいますが、この“鼻”の正体は、長くなった「下唇ひげ」です。 ただし、写真のように“鼻”の長いのはオスで、メスの“鼻”は短いようです。
アツバガの仲間はたくさんいるのですが、「アツバ」の意味は、少し調べたのですが、分かりませんでした。
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コメント
頭頂部が面白い蛾ですね
多分まだ会ったことが無いように思いますが
ひょっとして見落としているかも
投稿: tumumasi | 2008年7月 3日 (木) 21時42分
二枚目の写真でね、小林幸子さんの紅白での熱唱シーンを思い出しました。
前足が手に見えるでしょ?
誰もが見過ごしてしまうガにそよかぜさんはちゃんと注目
話題性のあるガよね・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年7月 3日 (木) 23時53分
tumumasiさんへ
たくさんの卵からかえるのですから1頭だけということは無いと思います。メスも探したいものです。
わんちゃんへ
なるほど、小林幸子さんね。
動かないのも納得かな?
投稿: そよかぜ | 2008年7月 4日 (金) 00時06分