ウスバカゲロウ
漢字で書くと、薄翅蜉蝣。 ウスバカ下郎ではありません。 でも、この名前よりも、アリジゴクの親と言った方が、分かった気になってもらえるかもしれません。
ウスバカゲロウは、クサカゲロウなどと同じ脈翅目(アミメカゲロウ目)に分類されます。 5月28日に書いたガガンボカゲロウなどの蜉蝣目の昆虫とは、かなり違っています。
幼虫期(アリジゴクの期間)は、餌が落ちてくるのをじっと待つライフスタイルで、なかなか成長できず、2~3年かけて成虫になります。 成虫は2~3週間の命で、下の拡大を見ても口はそんなに発達しておらず、水を飲むだけの生活かと思われていましたが、これに近縁の種では肉食も見つかっていて、その可能性もあります。
成虫は主に夜行性で、日中は林縁などのやや薄暗い環境で休んでいますが、カメラを近づけると、不器用に飛んで逃げるくらいの反応はします(下の写真)。
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コメント
こんにちは。
ウスバカゲロウの名前は知っていても、どれがそうなのか知りませんでした。アリジゴクもどんな姿だったのか、記憶にありませんね。お陰で勉強になります。
投稿: 多摩NTの住人 | 2008年7月13日 (日) 17時04分
多摩NTの住人さんから植物以外でコメントをいただくのは、たしかこれが初めてですね。ありがとうございます。
アリジゴクも何箇所かある場所はチェックしてあるのですが、アリジゴクを撮る目的でスコップでも持って行かないと、気の向くままの散策ではダメですね。
投稿: そよかぜ | 2008年7月13日 (日) 18時17分
アリジゴクとは?
ウスバカゲロウの幼虫の名称なんですね、
知らなかったわ、巣の形態のことをいうのだとずっと思っていました。
三枚目のなんか見てると、素人の私なんかは
トンボ、と。
トンボのようでトンボじゃない・・・
投稿: わんちゃん | 2008年7月13日 (日) 22時22分
正確には「アリジゴクを作っている虫の親」ですね。
「アリジゴク」とはそこに住んでいるウスバカゲロウの幼虫を含めた全体の名称と考えればいいのではないでしょうか。
飛び方は不器用ですし、そんなに遠くまで行きません。
投稿: そよかぜ | 2008年7月14日 (月) 06時34分