オナシカワゲラ
上はオナシカワゲラ科の一種だと思うのですが・・・
水生昆虫の代表格であるカゲロウやカワゲラのほとんどの幼虫は、カゲロウでは3本の尾毛を持ち、カワゲラでは2本の尾毛を持っています。 この尾毛の様子は成虫になっても維持されます(カゲロウの成虫が3本の尾毛を持っていることは、ガガンボカゲロウをご覧ください)。
ところがオナシカワゲラなどでは、この尾毛が見当たりません。 実際には2本の尾毛を持っているのですが、短くて翅に隠れてしまっています。 ですから“尾無しカワゲラ”です。
写真の個体は、体長約1cm、泉北ニュータウン内の公園にいたものです。 泉北ニュータウン付近の地下には水を通さない粘土層が多く、あちこちで湧き水が見られます。 この公園でも湧き水を利用して渓流のような場所が作られているのですが、そこで育ったものと思われます。
オナシカワゲラ科の仲間は、珍しくないカワゲラではあるのですが、カワゲラの仲間は分類が難しく、種名まではわかりません。
◎ オナシカワゲラ科と思われるもの(上と同種?)はこちらにも載せています。
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コメント
なんかちょっと・・・
納得いかないわ・・・
実は尾を持っているのに見えないだけで、尾無しと呼ばれ、またその仲間が30種類以上もあるなんて・・・
ええかげんやなぁ・・・・
と、思うのは私だけ?
投稿: わんちゃん | 2008年6月26日 (木) 10時41分
> 尾を持っているのに見えないだけで、尾無しと呼ばれ、
それだけカワゲラの尾は目立つということです。
> またその仲間が30種類以上もあるなんて・・・
それだけ昆虫の種類は多いということでしょうね。詳しく知られているのはほんの一部の昆虫だけです。
投稿: そよかぜ | 2008年6月27日 (金) 00時42分