クチナシ
クチナシの花の季節です。 散歩していると、あちこちからクチナシの花の甘い香りが漂ってきます。
クチナシも園芸的に改良が進み、八重咲き、大きな花、小さな花など、様々な花を見ることができます。
でも私は、野生タイプに近い一重の花(下の写真)が、清楚さもあって好みです。
野生のクチナシは、東アジアに広く分布し、日本でも静岡県以西の暖地の沿岸域の、尾根筋の明るいマツ林などの、やや乾燥した場所などに生育しています。
上の写真の花を咲かせる木は、野生型に近く、毎年たくさんの実をつけます。 下は1月に撮ったものですが、クチナシ(口無し)の名前は、この実が裂開しないところからの名前です。 この実は黄色の天然着色料として、栗きんとんの色付けなどに使われます。
クチナシが黄色の色素を持っていることなど、白い花を見ている限りは想像すらできません。 しかし、この白い花も、落花すると黄色くなります。 この黄色が実の黄色と同じ色素かどうかは分かりませんが・・・ でも、少なくとも枯れて茶色っぽくなった色とは違うようです。
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コメント
二枚目の写真でもう実がついているように見えますが・・・
ウチの庭も大きくなったクチナシの木がありますが、いくら待っても実はなりませんでした。
生るのと生らないのとがあるんですね。
毎朝ひとしきり、茶色く枯れた花を取り除くことをやってます。
来年の花つきが良いような気がするんで・・
ウチのクチナシ、一枚目とソックリ。
投稿: わんちゃん | 2008年6月26日 (木) 10時31分
クチナシに限らず多くの花で、八重咲きに品種改良されている花は、ほとんど種子をつけることができません。
メシベの柱頭が太くて、2枚目で小さな実のように見えていますが、実になる子房は、2枚目の写真では右端のガクの下にしまわれています。
投稿: そよかぜ | 2008年6月27日 (金) 00時36分
こんばんは♪
クチナシは香りだけで何の花かわかりますね
じっとりとした梅雨に似合いの花です
エフの好みも一重の純白の花です
清楚でいて芯が強そう
八重咲きは結実しないって寂しいですね
投稿: エフ | 2008年6月28日 (土) 22時23分
七重八重 花は咲けども くちなしの
実のひとつだに なきぞかなしき
後拾遺集にある中務卿兼明親王が詠まれた歌はいろんな花に使えますね。
ヤマブキの花の季節でなくても大丈夫のようです。
投稿: そよかぜ | 2008年6月28日 (土) 23時38分