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2008年6月15日 (日)

ウメエダシャクとカノコガ

 ここ1週間ほど、飛び回っているウメエダシャクの姿をよく見ます。 今、この文を書いている窓の外でもヒラヒラ飛んでいます。 どのような理由によるのか、少なくとも私の家の周辺では、今年はかなり広い範囲でウメエダシャクがたくさん発生しているようです。
 そして14日の散歩では、あちこちでカノコガに出会いました。 ウメエダシャクほどは飛び回りませんが、やはり昼間に飛びます。
 両者は、分類的にはかなり離れているのですが、雰囲気の似たガです。 翅は黒地に白っぽい模様で、触角は細く、胸部や腹部の模様も黒と黄色です。 そしてどちらもよく見るガで、発生時期も重なります。 そこで、今までも左の「マイフォト」に両者の写真を載せていましたが、改めて両者の写真を並べて比較してみることにします。

Umeedashaku080614_1

  ウメエダシャク

Kanokoga080614_1

   カノコガ

 ウメエダシャクは、シャクガ科エダシャク亜科に分類されます。 6~7月に年1回発生し、幼虫が食べるのは、名前のとおりウメやモモなどのバラ科が主ですが、マユミ、エゴノキ、ガマズミなど、さまざまな木の葉を食べることが知られています。
 一方のカノコガは、ヒトリガ科のカノコガ亜科に分類されたり、独立したカノコガ科とされることもあります。 名前は翅の「鹿の子模様」から来ています。 幼虫はシロツメクサ、ギシギシ、タンポポなど、草原の雑草を食草としていると言われています。 幼虫で越冬し、成虫は6月と8~9月の、年2回発生します。

Umeedashaku080614_2

   ウメエダシャク

Kanokoga080614_2

   カノコガ

 両者は翅の表側から見るほうが違いがはっきりします。 ウメエダシャクには、頭部や胸部に黄色の部分があります。 腹部の黄色の部分もウメエダシャクの方が多く、黄色と黒が縞模様になっています。 また、ウメエダシャクの方が、翅の模様が複雑です。
 すこし気づきにくい特徴なのですが、カノコガの後翅がたいへん小さいというのも、分類上のちがいからくる大きな違いです。
 カノコガの仲間でキハダカノコというガがいます。 名前のとおり頭部も胸部も腹部も黄色と黒で、いっそうウメエダシャクに似てくるのですが、上に書いた翅の大小や模様の複雑さの違いは、ウメエダシャクとキハダカノコを区別するときにもあてはまります。

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昆虫04 ガ」カテゴリの記事

コメント

この文全部を暗記して見比べないと
「どやったかな?」

今の今は、きれいな写真を見ながらだから、
解ります。

カノコガの幼虫の食草はウチの近所で見れるもんばっかりです。
写真に撮って、きれいなガですが、と、お尋ねしたんでしたね。

どっちを見ても、この文章が思い出せるかな??

投稿: わんちゃん | 2008年6月16日 (月) 11時08分

わんちゃんの昨年の7月8日の記事ですね。
記事にしたことって案外覚えているものでしょう。

投稿: そよかぜ | 2008年6月17日 (火) 00時15分

あら!まぁ!!
「 恐れ入谷の鬼子母神 」

投稿: わんちゃん | 2008年6月17日 (火) 09時15分

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