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2008年6月 2日 (月)

キイシモツケ

 粉川寺の南、紀ノ川を越えたところに龍門山があります。 標高757mの山ですが、車だと私の家から1時間少しで行けますし、しかも標高450mくらいまでは車で行くことができる山です。
 この山には蛇紋岩(下のclip参照)が多く、蛇紋岩地帯は多くの植物にとっては育ちにくい環境ですが、このことが逆に他ではあまり見られない植物の存在を可能にしています。
 キイシモツケは和歌山県蛇紋岩地帯の特産で、シモツケ属の分布の西端にあたり、和歌山県指定の天然記念物になっています。 花期は龍門山では5月中旬から6月中旬で、今頃が一番の見ごろ。 6月1日に龍門山に登ってきました。 下の写真2枚、見えている川は紀ノ川、白く見えている花は、すべてキイシモツケです。

Kiisimotuke080601_1

Kiisimotuke080601_2

 キイシモツケはイワシモツケの変種で、多くは白い花ですが、ところどころ下の写真のようにピンクが混じっている花も咲いていました。

Kiisimotuke080601_3

clip蛇紋岩について
 蛇紋岩は、変成岩または火成岩中の超塩基性岩に分類される岩石で、(Mg,Fe)3Si2O5(OH)4の化学組成を持つ蛇紋石を主成分とします。
 蛇紋岩は蛇紋石の他にクロムやニッケルを含んでいることが多いのですが、このうちのニッケルは植物に障害を与えることがあると言われています。 また多量に含まれるマグネシウムは、植物の水分吸収能力を低下させるとも言われています。

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木2 落葉樹」カテゴリの記事

コメント

難しい環境でも健気に花咲くキイシモツケ
たくさんのちっちゃなお花が一つになって咲いている様子は、コデマリに似てるようにも・・・・
花びらがパッと開いてるさまは可愛いです。
ピンクの花がちょこっと混じっているのも。

看板の後ろのお花も?
ず~っと帯のように咲いているのも?

蛇紋岩と聴いただけでもその環境があんまりよろしくないと想像してしまいます。
どんな岩なのか知らなくても・・・・

てっぺんからの見晴らしがなんと・・・・

投稿: わんちゃん | 2008年6月 2日 (月) 14時34分

ご指摘のとおり、コデマリもユキヤナギもシモツケ属の植物です。
写真の白い花はすべてキイシモツケです。本文中にも書き加えておきました。

投稿: そよかぜ | 2008年6月 2日 (月) 21時40分

そう言われてみれば、てっぺんからの
白い花の様子、ユキヤナギそっくりですね。
植物に障害を与えるニッケル
植物の水分吸収能力を低下させるマグネシウム・・・
そんな、蛇紋岩地帯にそだつ、キイシモツケには隠された何かがあるのでしょうか?

投稿: わんちゃん | 2008年6月 3日 (火) 14時44分

キイシモツケが“鈍感”なのか、“競争相手”が少ないので生き残っていけるのか、根から出てくる物質により毒性が軽減されるのか、などなど、いろいろ考えられ、おもしろいテーマですが、このあたりの研究が行われているのかどうかも知りません。

投稿: そよかぜ | 2008年6月 4日 (水) 00時29分

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