モンウスギヌカギバ
蝶は美しく蛾は気持ち悪い、というイメージを持っている人も多いようですが、ドクガの仲間の存在がそうさせているのでしょうか。 しかし、日本にはチョウやガの仲間が3500種類知られていますが、そのうちでチョウが250種類、他はすべてガです。 ですから、ガの仲間にはいろんなものがいて、美しく、翅の模様のデザインもおもしろい種類がたくさんいます。
モンウスギヌカギバも、美しくデザイン的にもおもしろいガだと言ってよいでしょう。「ウスギヌ」の名前のように、翅は少し透けていて(写真をクリックして拡大してご覧ください)、優雅な感じがします。 開張は4cm前後、カギバガ科に分類されるガで、幼虫はアラカシやシラカシなどを食べて育ちます。
下の写真は、'08年6月14日に、堺市南区槇塚台で撮ったものです。
カギバ科の成虫は、中型の大きさのものが多く、体に比べて翅の面積が大きくなっています。 触角はオスもメスも櫛歯状で、口吻は退化傾向にあります。 「カギバ」は、前翅の先がかぎ形に突出する傾向にあるところからです(モンウスギヌカギバでは、前翅の先端はかぎ形に曲がっていますが、突出はしていません)。
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コメント
日本だけでもの、ガとチョウの比率にビックリ。
そしてこんないキレイな翅の模様をみてまたまた・・・・
ガといえども眼をそらさせない・・・ね。
紋でしょ、薄絹(衣?)でしょ、カギが当てはめられない、鈎?
バは?
やっぱり、漢字は考えない方が・・・・
でも気になる~~
投稿: わんちゃん | 2008年6月19日 (木) 10時28分
紋薄絹鉤翅
それで正解だと思いますよ。
投稿: そよかぜ | 2008年6月19日 (木) 20時57分