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2008年6月29日 (日)

カイエビ

 田んぼでT型をしたものがウヨウヨ。 カイエビの交尾です。 カメラのレンズを水につける訳にも行かないので、持って帰りましたが、Tは-と l に“解散”してしまっていました。
 T型というのは、横向きのカイエビの腹側中央に別の固体が頭を付着させた姿で、たぶん交尾でしょう。 カイエビの生殖器のつくりは知りませんが、卵塊はメスの体の中央部の背中側に、半透明の“貝殻”の内側に透けて見えます。
 カイエビは、名前のように二枚貝のような甲羅を持っていて、活発に泳ぎます。 体長は8mm前後、頭部と、30節のそれぞれに一対の鰓状の付属肢体をつけて体の大部分を占める胸部、それに短い腹部から成ります。 頭部には、短く目立たない第1触角と、基部から2本に分かれた長い第2触角(左右合わせて計4本あるように見えます)があります。 耐久卵で水のない時期を過ごし、田んぼに水が入ると発生します。

Kaiebi080628_1

   オスを横から 左右一対の第2触角が目立ちます

Kaiebi080628_2

   腹側から

Kaiebi080628_3

   メスを横から(左)と背中側から(右) 白いのは卵塊です

 カイエビは、この時期に田んぼで見ることのできるカブトエビホウネンエビの仲間です。 これらの動物は、いずれも分類学的には、節足動物門・甲殻綱・鰓脚亜綱に属します。(ミジンコもこの仲間です)
 大雑把に言ってしまうと、カイエビやミジンコは体が背と腹の方向に広がり、カブトエビは左右の方向に広がり、ホウネンエビは“貝殻”を失ったと考えればよいでしょう。
 これらの仲間の共通点は、遊泳脚が鰓の役割も兼ねていることや、乾燥に耐える卵を産み、温度や水分の条件が整うとふ化し、短期間で生殖活動ができるまでに成長することなどがあげられます。
 写真はカイエビだと思いますが、この仲間は、トゲカイエビ、ヒメカイエビの仲間、タマカイエビなど、日本では7種類ほどが知られています。 世界的には200種ほどが知られています。

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コメント

ウチの近所に田んぼ、いっぱいあるのに
田んぼを覗いたこと無いです。

スケルトンなんですね。
ぱっと見、クリオネになんだか似てるような気がする。

投稿: わんちゃん | 2008年6月30日 (月) 22時18分

1枚目の写真で分かるように、殻とくっついているのは頭の方だけですので、殻の中ではけっこう柔軟に動いていますが、クリオネのくねくねとはかなり違いますね。

投稿: そよかぜ | 2008年7月 1日 (火) 06時55分

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