キスジホソマダラ
交尾中のキスジホソマダラです。 交尾中の昆虫は、オスとメスの比較ができるので、違いを理解するには便利です。 この写真では右がオスで左がメスです。
産卵のためにはオスとメスが出会わなくてはなりませんが、その場合、一般的には卵を持つメスはあまり動かず、オスがメスを探して行動する場合が多くなります。 ですから、オスはメスの出すフェロモンを受け取るために触角が発達します。 キスジホソマダラの場合も、メスの触角が太めの糸状であるのに対し、オスの触覚は櫛歯状になっています(写真をクリックして拡大してご覧ください)。
キスジホソマダラは、マダラガ科クロマダラ亜科に分類されます。 マダラガ科は熱帯に多い種類で、翅がよく発達しています。 キスジホソマダラも、灯火にも飛来しますが、花に集まるなど、日中によく行動する蛾です。 そんなキスジホソマダラでも、触角に雌雄の差が見られるのは、オスがメスを探すときには視覚にのみ頼っているのではないということを示しているのでしょう。
幼虫はササやススキなど、イネ科の葉を食べて育ちます。
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コメント
拡大写真を見るとナルホドです。
いろんなこと、ちゃんとワケがあるんですね・・・・
いつもカンシンしてるんです。
投稿: わんちゃん | 2008年6月26日 (木) 11時07分
カンジンなのはカンシンできる心を持ち続けること!?
投稿: そよかぜ | 2008年6月27日 (金) 00時53分