クロナガオサムシ
河内長野市の滝畑の近くを歩いている時に、道を横切ろうとしているクロナガオサムシを発見しました。 オサムシはあまり飛ぼうとしませんが、走る速度の速いこと! どうにか草むらに逃げ込むのは阻止しましたが、路上をひたすら走り続けます。
走るオサムシの写真を撮ることはあきらめ、持ち帰ることにしました。 直進性が強いようで、進む方向の前にフィルムケースをポンと置くと、スポッと中に入って動きが止まりました。
蓋をして持ち帰り、しばらく冷蔵庫の中に入れて、動きを鈍らせて撮ったのが、ここで紹介している写真です。
オサムシは成虫も幼虫も肉食で、ミミズ、カタツムリ、チョウやガの幼虫などを食べています。 肉食だけあって、大あごは大変よく発達しています。 下の写真では、その大あごをいっぱいに開いています。 大あごの近くに見られるヒゲ状のものは、「小あごひげ」と「下唇ひげ」です。
クロナガオサムシは本州から九州まで分布しています。 オサムシには似た種類が多いのですが、クロナガオサムシの触角は根元の4節が黒く、その先は短毛が密生していて褐色に見える(下の写真でよくわかります)こと、前胸背にはしわが多く、小楯板は中央がくぼんでいることなどが特徴です。
漫画の神様・手塚治虫(本名:手塚治)の「治虫(おさむ)」は、昆虫好きであった手塚がオサムシからとったペンネームで、最初は「おさむし」と読ませていましたが、紹介されるときなどに「氏」を付けられると「オサムシシ」になってしまうため、読み方を本名の「オサム」に変更したということです。
※ このクロナガオサムシよりもさらに大型のマイマイカブリはこちらで記事にしています。
| 固定リンク
「昆虫08 甲虫」カテゴリの記事
- アオバネサルハムシ(2014.07.07)
- マツノシラホシゾウムシ(2014.06.28)
- アリモドキ科の一種(2014.06.27)
- センノキカミキリ(2014.06.21)
- ヤツメカミキリ(2014.06.10)
コメント
サラリと書き綴ってあるモンでも想像すると、スゴイことやってはりますね、でもそれ以上にスゴイのがクロナガオサムシ君フィルムケースの中に閉じ込められて、冷蔵庫に入れられて、それでも生き抜く・・・・
フィルムケースを常時持ってはるというそよかぜさんもスゴイ!
投稿: わんちゃん | 2008年5月25日 (日) 10時26分
小さな昆虫に冷蔵庫で涼んでもらうのは気を使います。
冷えすぎると死んでしまうし、冷え方が不十分だと逃げられるし・・・
その点、オサムシくらいの大きさになると、そんなに気を使う必要もなく、楽です。
投稿: そよかぜ | 2008年5月25日 (日) 20時22分
こんばんは♪
すごい牙・・・
そよかぜさんを噛もうと思って開いてるんでしょうか
冷蔵庫で冷やすと動きが鈍る
いいこと聞きました
フィルムケース以前は重宝してましたが
今はフィルムを買うことがないです
そよかぜさんはフィルムをまだ買うことがあるんですか
投稿: エフ | 2008年5月26日 (月) 23時26分
変温動物は素直です。冷やすととたんに動きが鈍ります。鉢を二重にして間に氷水を入れておくと、動きの鈍い状態をかなり長時間維持させることができますよ。
フィルムケースは、便利なので、昔のものを繰り返し使っています。
投稿: そよかぜ | 2008年5月27日 (火) 00時35分