ネコヤナギ
堺市を流れる第二豊田川でネコヤナギの花がそろそろ終わりを迎えかけていました。
ネコヤナギは川のふちなどの水に近いところに普通にあるヤナギで、ヤナギの中でも最も早く開花するうちの1つです。
ヤナギの仲間は雌雄異株ですが、 下は雄株の様子です。 たくさんの小さな花が集まって尾状花序を形成していますが、花粉をまだ出していない葯は紅色、黒い小さい三角形はそれぞれの花の苞です。
まだ若い雄の花序がありましたので、マクロ撮影してみました(下の写真)。 花序の下の方を見ていただくと、それぞれの花のつくりが分かります(下の写真はクリックすると拡大します)。
1つの花について書くと、上にも書いた苞は、先に近い方が黒色で、そこから紅色を経て下部は淡黄緑色になっています。 雄ずいは1つの花に2本あるのですが、ほとんどのオシベでは花糸が上部までくっついて1本になっていて、まるで1本のオシベに4個の葯がセットになっているように見えます。 オシベの根元のすぐ上には黄色い腺体があります。 ヤナギの仲間は虫媒花ですので、ここから蜜を出しています。
以上が1つの雄花です。 メシベは退化してありません。
「ネコヤナギ」の名前は、雌花序の白い毛をまとった様子を猫の尾に見立てたものといわれています。
下の写真がその雌株の様子です。 やはりたくさんの小さな花が集まって花序を形成していますが、どの花もほとんど終わりで、細く長い花柱は黒くなって子房が発達を始めています。 でも、まだそんなに子房が膨らんでいない花序では、花序全体が白い毛で覆われています。 猫の尾のイメージと結びつくでしょうか?
苞と腺体は雄花と同様なのですが、このように子房が発達してしまった雌花序では、もう確認はできません。
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コメント
ヤッホ~~ やったねぇ~~
ポチッ!!が最初のページに入ってるよ。。
ジワジワッ!!と行こうね・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年4月14日 (月) 08時53分
遠い昔の頃、ネコヤナギは銀色の時、生け花に花材として水仙と一緒に活けた記憶があります。
春らしい銀色の手触りが好きでした。
こんな風になるんですね。
銀色の時の記憶だけで、その後は覚えてないですね。
投稿: わんちゃん | 2008年4月14日 (月) 09時11分
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ネコヤナギ、太陽の光を浴びて銀色に光るのもすばらしいですよ。少し角度を変えただけで光り方が変わるんです。
投稿: そよかぜ | 2008年4月14日 (月) 23時56分