シラネアオイ
今月9日~11日のブログで六甲高山植物園で撮った植物を紹介しましたが、再度行って来ました。 第一の目的は、このシラネアオイに会いたかったから。
シラネアオイの「シラネ」は日光の白根山から、花がタチアオイ(立葵)に似ているところからの名前で、本州中北部から北海道にかけての日本海側を中心に分布しています。 花弁はなく、淡紫色の大きなガク片4枚の、径6~8cmもある大きな美しい花をつけます。
花弁は無く、写真のようにオシベが多数で、以前はキンポウゲ科とされていました。 しかし、上の写真のように、多くのオシベに囲まれて見えるメシベは2本で、ここからできる果実は四角形の特異な形をしていることや、ガク片の4という数などから、シラネアオイ科を独立させ、日本固有の一属一種の植物とされたりもしました。
ところが、最近では植物の分類にも分子生物学の手法が使われるようになってきました。 この分子系統解析によれば、シラネアオイはキンポウゲ科から初期に分岐したと考えられ、系統的にはキンポウゲ科に含めるのが適切であると考えられるようになってきています。
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コメント
う~~ん
聞けば、ちょっとその辺では見れないというのがここ六甲高山植物園で見れるから・・
なるほど、言われてみればその気持ちわかります。
一つの花にでも、いろいろと学説が錯綜するのが面白いですね。
00科00属というのを見ても無視できませんね、と思いました。
【白根葵】
ガイドブックに載ってます。
投稿: わんちゃん | 2008年4月21日 (月) 07時33分
やはり実際の植物を見ないと、大きさや存在感、生えている“雰囲気”など、写真ではなかなか理解できない部分がありますからね。
ガイドブックを持って、実物と写真とを見比べている人も、たくさんいましたよ。
投稿: そよかぜ | 2008年4月21日 (月) 23時24分