モチツツジ
モチツツジの花の美しい季節になりました。
モチツツジは、花は美しいのですが、ガクや新しい葉を指で触れると、その名のとおり、ベタベタとくっつきます。 下はその粘液を出している腺毛を拡大したものです。
このネバネバは、花の後ろから穴をあけて蜜を盗もうとする虫や、新しく柔かい葉を食べようとする虫たちに対する防御なのでしょうが、そうでないような虫たちもたくさん犠牲になっています(下の写真:ガクにくっついた虫たち)。 まるで食虫植物です。
でも一方で、このネバネバをものともせず、モチツツジの上を動き回る虫たちもいます。 ツツジトゲムネサルゾウムシはモチツツジととても関係の深い昆虫だと思われます。 またヒメクロオトシブミのモチツツジでの揺籃づくりについても書いています。 今月26日にもモチツツジで揺籃づくりに励むヒメクロオトシブミをあちこちで観察しました。
他にもモチツツジの上で活動する虫たちもいろいろいます。 アカマキバサシガメについてはこちらでどうぞ。
(関連記事)モチツツジの花と紅葉
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コメント
おはようございます♪
ピンクの花は綺麗ですが裏はこんなことになってるんですか。。
先日シロバナマンテマを見つけましたがこれもベタベタしてました
モチツツジと同じ作戦を展開中でしょうか
投稿: エフ | 2008年5月 2日 (金) 07時33分
シロバナマンテマも蜜泥棒から花を守っているのだと思います。
蜜を盗まれるのとネバネバを作る“費用”と、どちらが高くつくのかは、どのような昆虫がどのくらいの頻度で蜜を盗もうとするのかによるのでしょうが・・・
投稿: そよかぜ | 2008年5月 3日 (土) 00時30分
おーネバネバを作る費用がいるんですね
エフの収支決算がいつもマイナスなのは
計算が苦手だからだったのか。。
モチツツジに負けないように今度から計算機で計算しよう
投稿: エフ | 2008年5月 3日 (土) 07時37分
植物を理解するキーワードは、生産、消費、生殖、競争、防御、でしょうか。
投稿: そよかぜ | 2008年5月 3日 (土) 15時48分
>'08年の4月にデジイチを導入し、ようやくカメラに慣れてきた頃で・・・・
の、4月のそよかぜさんの写真に興味があってこちらから・・・
と、見たらコメントを残してませんでした
ネバネバをしっかり確認しまして、
チュートハンパ・バトルにも行ってきました。
投稿: わんちゃん | 2009年2月18日 (水) 21時51分
この記事の写真は、みんな FZ30 です。
投稿: そよかぜ | 2009年2月19日 (木) 07時01分