キクザキイチリンソウ
春、温度が上がって植物が活動しやすくなった時期ですが、反応の遅い落葉樹はまだ葉を広げておらず、光が林床にまで十分届く、そんなわずかな時期を利用して、一斉に花を咲かせ、せいいっぱい光合成をして、あとは長い眠りにつく・・・ そんな植物を、ヨーロッパの人たちはスプリングエフェメラル(春の妖精)と呼んでいます。
今までに記事にしたカタクリ、イチリンソウ、ニリンソウ、ユキワリイチゲなどもスプリングエフェメラルなのですが、もう一種、キクザキイチリンソウ(=キクザキイチゲ)をとりあげます。 これも六甲高山植物園で撮影したものです。
キクザキイチリンソウは、イチリンソウ、ニリンソウ、ユキワリイチゲ、ミスミソウなどと同じ Anemone属で、北海道と本州に分布していますが、分布地は限られているようです。 以前、藤原岳で自生を見ていますが、大阪府下で自然の中で生育している所は知りません。
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コメント
はじめまして!ブログ村から来ました。
キクザキイチゲのブルーは1回しか見たことがありません。
仲良く並んでいるのが愛しいですね。
投稿: たぼ吉 | 2008年4月10日 (木) 08時47分
>花は晴天でのみ開き、雨天や曇りでは閉じたままです<
と載ってます。
その日はお天気に恵まれてラッキーでしたね、と言うよりもお天気を選びますよね?
もう一つのスプリングエフェメラル(春の妖精)→ カタクリの花
投稿: わんちゃん | 2008年4月10日 (木) 09時12分
たぼ吉さん、はじめまして!
ブログ村のご近所さんですね。
たぼ吉さんのブログも花いっぱいですね。
わんちゃん、さっそく記事にカタクリを入れておきました。六甲高山植物園にもたくさん咲いていましたよ。
もちろん、お天気を見て出かけます。
投稿: そよかぜ | 2008年4月11日 (金) 00時03分
おはようございます♪
春の妖精まだひとつも出会ったことがありません
しょんぼり。。
スプリングエフェメラルと聞くと赤毛のアンをすぐ思い出します
あそこはカナダですが春の森の中を想像すると夢のようです
投稿: エフ | 2008年4月12日 (土) 08時46分
スプリングエフェメラルの中心は落葉の極相林、つまりブナ帯の林床で発達したものですから、カナダやヨーロッパなど、日本より緯度の高い平地の林では、全く規模の違うスプリングエフェメラルに会えるわけです。
エフさんの所では対馬暖流に育まれたすばらしい自然があるじゃないですか。
投稿: そよかぜ | 2008年4月12日 (土) 09時35分
そうやったそうやった~
ありがとうございますそよかぜさん♪
そうかー対馬暖流に育まれてたんだ~
投稿: エフ | 2008年4月13日 (日) 21時35分