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2008年3月31日 (月)

ジロボウエンゴサク

Jirobouengosaku080329_1

 昨年の5月6日に金剛山のヤマエンゴサクについて書きましたが、ジロボウエンゴサクはもっと身近な人里に近いところに生えていて、春を感じさせてくれるやさしい花です。
 ヤマエンゴサクによく似ているのですが、花の色はヤマエンゴサクより赤みを帯びていますし、花数もヤマエンゴサクより多いようです。 でも、もっと決め手になるのは、花の下に短い花柄がついていますが、茎から花柄が分岐するところについている包葉が、ヤマエンゴサクでは大小の切れ込みがあるのに対し、ジロボウエンゴサクの包葉には切れ込みがありません。
 名前の「エンゴサク」についてはヤマエンゴサクの所に書きましたが、「ジロボウ」については、昔伊勢地方ではこの花を次郎坊、同様に距のあるスミレの花を太郎坊と呼び、互いに距を引っ掛けあい、引き合って遊んだところからきているようです。
 ジロボウエンゴサク、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン、ミヤマキケマンなどは全て Corydalis属に分類されていて、花のつくりなどは互いにたいへんよく似ています。 その精巧な受粉のしくみなどは、こちらのムラサキケマンで解説しています。

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   ヤエムグラなどの植物に囲まれて咲くジロボウエンゴサク

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コメント

こんばんは♪
おーニアミスでしたね
そよかぜさんは小さくなって撮ったんですね
目線が花より低いようです
ジロボウエンゴサクの顎のラインが(どこだ?)おもしろいです
ヤマエンゴサクはまだ見たことないです


投稿: エフ | 2008年4月 1日 (火) 21時21分

> そよかぜさんは小さくなって撮ったんですね

ありがとうございます。
花を訪れる虫になって撮ろうと心がけています。

投稿: そよかぜ | 2008年4月 2日 (水) 07時07分

見る人が違えば又、見方も違い楽しいです。
当たり前ですよねそれぞれの個性だもんね・

エフさんさんとこに行ってみて、こちらに帰ってきて指示通りにムラサキケマンも見て、またまたヤマエンゴサクも、ちょいと見てきて・・・・
ますます、こんがらがってわかりまへん・・
スミマセン・・・・

投稿: わんちゃん | 2008年4月 3日 (木) 14時38分

ムラサキケマン、ジロボウエンゴサク、ヤマエンゴサクは、花の色も違いますし、この順に大から小へと植物の大きさも違い、実物で見ると全くイメージの違う植物ですが、写真ではかえって分かりにくいかもしれませんね。

投稿: そよかぜ | 2008年4月 3日 (木) 23時45分

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