ヒオドシチョウ
3月に入る頃から、暖かい日には成虫越冬をしたテングチョウやタテハチョウの仲間が活動しているのをよく見かけるようになりました。 ヒオドシチョウも、そのうちの1種で、下の写真は3月22日に岩湧寺で撮ったものです。
ヒオドシチョウの幼虫は主にエノキの葉を食べる、雑木林を中心に生活するチョウです。 翅の裏は地味で、雑木林の幹や落ち葉の上で翅を閉じてとまっていると、いい保護色になっています(下の写真)。
ヒオドシチョウの「ひおどし」は「緋縅」、つまり緋色の縅(おどし)から付けられています。 縅とは、小札板を革や糸などの緒で上下に結び合わせて作られた甲冑のことで、「縅」は「緒(お)を通す」→「緒通し」の言葉に対して作られた和製漢字ということです。
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コメント
おさらいです
チョウの翅の裏表は
開いて上から見たところがオモテ
閉じたところがウラ
こんなにも模様や色が違うんですね、
もしもそばにいて、広げたのと閉じたのとじっとしてるのが両方いてたら、きっと別のチョウだと思ってしまうのは私だけ?
でしょうね・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年3月28日 (金) 17時33分
表と裏は「ウラギンシジミ」を思い出しましょう。
表と裏で模様がたいへん違うチョウはシジミチョウの仲間などたくさんいますが、特に“閉じて保護色、開いてあざやか”なチョウに限っても、タテハチョウの仲間を中心にたくさんいますよ。コノハチョウなど、閉じると形まで保護色ですから。
投稿: そよかぜ | 2008年3月28日 (金) 23時41分