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2008年3月26日 (水)

ミスミソウ

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槇尾山の近くの山でミスミソウの花が咲いていました。 日本海側では雪解けが始ると花を咲かせる早春の野草で、雪割草とも呼ばれています。
 ミスミソウは、本州中部以西から九州にかけての落葉樹の林床に生える常緑の小さな植物です。 葉が3裂しているところから「三角草」(みすみそう)、落ち葉に埋もれてしまうことのない崖などに生育し、特に石灰岩地域に多く分布しています。
 花を拡大してみると、たくさんのメシベが見えるなど、キンポウゲ科の特徴を示しています(下の写真)。

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 これまでこのブログに登場した早春のキンポウゲ科の花は、イチリンソウ、ニリンソウ、ユキワリイチゲ、セリバオウレンなど、みんな花弁が退化し、ガクが目立っていました。 ミスミソウも花弁のように見えるのはガクでしょうか?
 でも、ミスミソウの花を横から見ると(下の写真)、緑色のガクがありそうです。

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 でも、さらによく見ると、この緑色のガクのようなものは、少しですが、互いに上下にずれています。
 ユキワリイチゲのページに載せた最初の写真には、根際から生える葉(根生葉)の他に、花茎の途中に葉がついているのが、はっきりと写っています。 ニリンソウではこの葉の所から花茎が2本に分かれ、二輪の花をつけることになるわけで、(複数の)花を抱く葉ということで「総苞葉」と呼ばれています。 やはりキンポウゲ科のフクジュソウでは、この葉が花のすぐ下についています。
 やはりミスミソウでも、ガクのように見えるのは葉であり、花弁のように見えるのがガクで、花弁は退化してなくなっていると理解すべきでしょう。
 下はガクが散ってしまった花のメシベの拡大です。メシベにもたくさんの毛が生えています。 この毛はどのような役割を持っているのでしょうか?

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 ミスミソウは変異の多い植物です。 花弁のように見えるガク片の数は6~10と変異がありますし、花の色も、大平洋側では白色ですが、日本海側では色の変化が多く、青色や、赤色などを帯びる花があり、八重咲きのものなどもあって、山草愛好家の人気の高い植物です。 結果として、盗掘が絶えず、自生地が激減しています。

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コメント

あのね、そよかぜさん
今日ね、ご近所さんのお庭で見たのが雪割草と教えてくれはったんだけど、ちょっとちがうみたいなんです。
明日ね、BBSにアップしますね

投稿: わんちゃん | 2008年3月26日 (水) 23時15分

おはようございます♪
セリバオウレンとユキワリイチゲを図鑑で調べた時
ミスミソウを見て葉がおもしろいな~と思ってました
この花も咲いてたんですね
羨ましか~
植物も拡大するとよく毛が生えてますね
人間の毛の役割とはまた違うんでしょうけど
何となく毛深いおじさんを思い浮かべてしまいます

投稿: エフ | 2008年3月27日 (木) 08時42分

わんちゃん、ミスミソウの仲間は、記事にも書いたように、変異の多い種類です。BBSの花も、スハマソウかもしれませんが、ミスミソウの仲間には違いないと思います。

エフさんのブログには、大阪では見られない暖かいところの植物がいっぱい。私も羨ましか~

投稿: そよかぜ | 2008年3月28日 (金) 07時10分

こちらでは、雪割草と呼んでいます。
東北日本海側だから、オオミスミソウでしょうか!?

いろんな色があって綺麗ですよね

投稿: Floribunda | 2010年5月 9日 (日) 00時02分

雪割草という場合は、ミスミソウ、オオミスミソウ やスハマソウの仲間などを全部含めて言っているようですね。
こちらに自生しているケスハマソウにもいろんな色があります。

投稿: そよかぜ | 2010年5月 9日 (日) 07時29分

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