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2008年2月15日 (金)

ハチジョウツグミ

Hachijouzugumi080211_1

 2月13日の記事で珍客オジロビタキのことを書きましたが、今日は、もう一種、同じく堺市の大泉緑地に来ている珍しい鳥、ハチジョウツグミについてです(この記事の写真は2枚とも、2月11日に大泉緑地で撮影したものです)。
 ツグミとハチジョウツグミは亜種の関係にあります。 冬鳥として日本各地で普通に見られるツグミは、夏場はシベリアやカムチャツカなどで繁殖していますが、ハチジョウツグミの生活の中心は中央アジアにあり、冬季はモンゴル、中国、朝鮮半島などに多数飛来しますが、そのうちの少数が日本にも来ます。
 ハチジョウツグミの体色には個体差がありますが、ツグミに比較してハチジョウツグミの方が体色が薄く、羽は黒褐色から栗色、胸はツグミに見られる黒斑がなく、赤褐色の斑点があるものが主流です。 ツグミとハチジョウツグミは亜種の関係、つまり同種ですので、交雑も可能で、その中間の形態を示している個体は「四畳半ツグミ」(半分ハチジョウツグミだから)と呼ばれているようです。
 日本での様子は、明るい林や開けた場所を好み、餌の取り方もツグミと同じく、地上をチョコチョコと走っては立ち止まり、ミミズや昆虫を捕らえることも多いのですが、樹上の実を食べることも多くあります。

Hachijouzugumi080211_2

 

 下は同じ日に大泉緑地で写したツグミです。 比較のために載せておきます。

Tugumi080211_1

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コメント

こんにちは♪
こうして写真で見ると色の違いがわかりますネ
鳥もこのくらいの大きさになると頑丈そうで何か企んでるような
抜け目のない表情に見えます
亜種って同じ種なんだけど棲んでる環境で見た目が違うってことですか?


投稿: エフ | 2008年2月15日 (金) 16時59分

種についても、定義はあっても実用的でなかったりして、なかなか難しいものですが、亜種とは、同種の中で、少数の中間的な個体はいたとしても、はっきりグループ分けできるもの、といった感じでしょう。

投稿: そよかぜ | 2008年2月16日 (土) 00時03分

私は
ツグミとハチジョウツグミのハーフが
四畳半ツグミというところで思わず笑ってしまいました。楽しかったです・・・

ハチジョウツグミって最初は
「ふんふん、八丈島で棲息してるんやな?」と単純に考えてました。違うんですね。
珍しい鳥とか?
もしも私の傍で飛んでいてもその珍しさに驚くことも知らない私です。

投稿: わんちゃん | 2008年2月28日 (木) 16時37分

「ハチジョウ」の由来がどこからきているのか、私も調べたのですが、分かりませんでした。漢字で書くとどう書くのでしょうね。

投稿: そよかぜ | 2008年2月29日 (金) 00時25分

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