オジロビタキ
'07年1月28日に載せたジョウビタキなどと同じヒタキの仲間で、オジロビタキという鳥がいます。 日本には少数が旅鳥または冬鳥として渡来し、平地から山地の林や公園などで暮らします。 このオジロビタキが、現在堺市内には、少なくとも2羽来ています。 1羽は大阪府営の大泉緑地に12月中旬から、もう1羽は1月上旬から堺市営の大仙公園にいます。
どちらもメスで、オスの喉は橙色ですが、成鳥雄の越冬例はほとんどないとのことです。
写真は大泉緑地で2月11日に撮ったものです。 最初オジロビタキが見つかった時に、珍しい鳥ですので、いい写真を撮りたくて、餌を置き続けた人がいたようです。 オジロビタキは人に馴れやすい鳥ですので、その餌のあるところに行けばほぼいつでもオジロビタキに会えるようになってしまったようです。
人と野鳥との距離が縮まることは喜ばしいことかもしれませんが、野鳥が人のくれる餌に頼ってしまうと、もらえる餌がなくなったときに生きていけなくなったり、逆に野生生物は餌のあるうちにしっかり食べておこうとすることから、餌を食べ過ぎて肥満気味になり、場合によっては死んでしまうこともあると聞きました。
大泉緑地のオジロビタキは、餌を与えていた人が、もう十分写真を撮ったからか、上記のようなことを心配したからか、今は餌を与えていないということです。 それでオジロビタキもいつもその場所にいることはなくなりましたが、餌を期待してか、今でも時々その場所に来ます。 ここに載せている写真もその場所で撮ったものです。
オジロビタキの本来の餌の取り方は、樹上から飛び出して、飛んでいる虫を捕らえて元の場所に戻るというパターンです。 大泉緑地のオジロビタキも、時々そのようなそぶりを見せていましたが、まだ餌を期待しているようなところがありました。
下の2枚の写真のように、尾を上下に動かすことも、ヒタキの仲間の特徴のひとつです。
「オジロ」は、上の写真のように、尾羽の外側が白いことによります。 また、「ヒタキ」は、「火焚き」から来たものだと言われています。 これは身近な鳥であるジョウビタキが飛び回る時に赤い尾羽をパッと開くところからだとも、鳴き声が火打石を打ち合う音に似ているからともいわれています。
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コメント
オジロビタキなんて、また珍しいものを撮られたんですね。
ところでそよ風さんは望遠レンズは何mmを使ってらっしゃるのですか?しっかりデティールが出ているので、近距離かそれともかなり長いものなんでしょうか?
投稿: タロ | 2008年2月14日 (木) 00時38分
おはようございます♪
あなたはだあれ?
なんとも可愛い仕草ですね
珍しい鳥がいるっていう情報がすぐに飛び交うなんてそのことにびっくり
鳥の写真を撮るには忍耐が必要なんでしょうね
早朝からちっちゃいテントに潜んでじっと待つとか
しもやけがまた痒くなりそうですネ
投稿: エフ | 2008年2月14日 (木) 08時36分
今日昼から大仙公園に行ってきましたが
オジロビタキいくら待ってもやってこない
少ししてカメラを持った人が 「雪の降った後もう来ないですよ」といっておられました
最悪の事態になってしまったのでしょうか
気になりますね
キクイタダキが来ているようです
投稿: tumumasi | 2008年2月14日 (木) 21時59分
タロさんへ
オジロビタキは記事に書いたようにかなり近距離にまでよることができました。
機材はコンデジの Panasonic DMC-FZ30(35mm換算で最大420mmまで)に、テレコンバージョンレンズ( RAYNOX DCR-2020PRO )をつけています。
速い動きにはついていけませんので、デジイチがほしいのですが・・・
エフさんへ
> 珍しい鳥がいるっていう情報がすぐに飛び交うなんてそのことにびっくり
ブログの威力です。記事をアップした直後に検索にかかるのですから。すごい世の中になったものです。
> 鳥の写真を撮るには忍耐が必要なんでしょうね
> 早朝からちっちゃいテントに潜んでじっと待つとか
私の今のところのスタイルはそんなに凝っていません。上のタロさんのところにも書いたように、軽~いコンデジを振り回し、自由に移動して撮っています。三脚も持っていきません。
tumumasiさんへ
情報ありがとうございます。
キクイタダキも図書館と日本庭園の間ですか?
投稿: そよかぜ | 2008年2月15日 (金) 01時10分
キクイタダキはその日によって色んな所に出てくるようです
カメラを抱えた人たちは 主に図書館と日本庭園の間辺りで探されているようでした
投稿: tumumasi | 2008年2月15日 (金) 10時18分
情報ありがとうございました。
投稿: そよかぜ | 2008年2月15日 (金) 23時50分
そよかぜさんがホンマにオジロビタキの身になって、親身に心配されてる様子がひしひしと伝わってきます。
野鳥にとって餌がもらえるということはまさに「小さな親切大きなお世話」でしょうかね
今度いつ、お腹いっぱい食べれるかわからないから、餌のあるうちに、ぎょうさん食べとこうと、考えるオジロビタキがいじらしいやおまへんか、命取りになるとも知らないで。
投稿: わんちゃん | 2008年2月28日 (木) 17時11分
野生動物との距離の取り方はほんとに難しいですね。距離を縮めることもいいことでしょうし・・・
投稿: そよかぜ | 2008年2月29日 (金) 00時36分