« ホシハジロ | トップページ | メジロ獲り »

2008年2月21日 (木)

プラタナスの集合果

Platanus080216_1

 プラタナスの集合果が、地面に落ちているのも多いのですが、まだたくさん枝に残っています。
 「プラタナス」は属の学名(Platanus)で、日本で見られるプラタナスには、ヨーロッパ南東部から西アジア原産のスズカケノキ、北アメリカ原産のアメリカスズカケノキ、そしてスズカケノキとアメリカスズカケノキの自然雑種であるモミジバスズカケがあります。 街路樹などによく植えられているのはモミジバスズカケで、この写真もモミジバスズカケでしょう。
 「スズカケ」といえば、歌舞伎「勧進帳」の揺曲「安宅」の「旅の衣は~鈴掛のォ~」が思い出されます。 鈴掛(篠懸)は、山道の篠などで傷つかないように山伏が着る麻の衣のことで、胸のところに房がついていて、スズカケノキの名称は、果実がその房に似ているところからだと言われています。
 ところで、枝についている集合果は、最初の写真のように、まだほとんど種子を散布していません。 地面に落ちた集合果も、ほとんどバラバラにならず、「集合果」のままです。 下の写真は、地面に落ちていた集合果を、それぞれの果実が分かりやすくなるように指でほぐして、写真を撮ったものです。
 プラタナスはあちこちに植えられていますが、飛んだ種子から育ったようなプラタナスは、見たことがありません。
 少なくともモミジバスズカケの種子散布は、うまくできていないのではないでしょうか。 モミジバスズカケの種子生産は日本の気候風土に合っていないのでしょうか? それともモミジバスズカケが雑種だからでしょうか?

Platanus080216_2

 

【関連項目】
プラタナスにつくプラタナスグンバイはこちらです。

|

« ホシハジロ | トップページ | メジロ獲り »

木2 落葉樹」カテゴリの記事

コメント

おはようございます♪
紅茶のおいしい喫茶店~♪
となぜか歌いたくなりました
この歌にプラタナスの歌詞があったかな?!

スズカケのぷらんぷらんしてる果実
綺麗ですね~
形が美しいのか写真の腕がいいのか。。
バラバラにならなければ持っていたいです

木の大きさからすると種子はとっても小さいんですね

投稿: エフ | 2008年2月21日 (木) 08時16分


プラタナスって聞いたことありますが・・・

節分の日に、元興寺(奈良市ならまち)では柴燈護摩会(さいとうごまえ)が行われます。そのときには山伏が何人も出てきはっていろんなことやらはります。
たしかに山伏の着る篠懸(すずかけ)についている房に、この実が似ていますね。
何年か前にこの節分の行事を見に行ったことを思い出しました。

「鈴木章二とリズムエース」の「鈴懸の径」
って曲をご存知かしら?
クラリネットが中心のジャズの名曲です。
私が中学生のころ初めて聴いてビビッときた曲です

投稿: わんちゃん | 2008年2月21日 (木) 23時11分

エフさんは柏原芳恵、わんちゃんは柴燈護摩会にジャズですか。お二人ともレパートリーが広い・・・
エフさん、「ハロー・グッバイ」には、ちゃんと“窓に映ったプラタナス・・”というフレーズがあります。
「プラタナス」という響きもいいですね。
わんちゃん、少しは落ち着きましたか?

投稿: そよかぜ | 2008年2月22日 (金) 06時57分

ゆっくりと振り返るまもなく、毎日の生活に押し流されてます。
カナダ土産の木彫りの鳥の置物、我が家に迎えてやろうかな?

投稿: わんちゃん | 2008年2月22日 (金) 16時51分

> カナダ土産の木彫りの鳥の置物、我が家に迎えてやろうかな?
賛成です。かわいいですし、舅さんの思い出にもなるでしょうから。


投稿: そよかぜ | 2008年2月23日 (土) 08時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プラタナスの集合果:

« ホシハジロ | トップページ | メジロ獲り »