シラホシコヤガの繭
地衣類のたくさんついている樹の幹を注意して見ると、このような繭があちこちで見つかります。 上はケヤキの幹についていたものを、家の近くの槇塚公園で1月5日に写したものですが、12月30日には高倉寺境内のソメイヨシノの幹についていたのを確認しています。 そして下は、12月23日に槇塚公園のクヌギについていたもの。 こちらは同じ樹にたくさんついていて、みんな赤い地衣類をくっつけていました。
これらはシラホシコヤガの繭だと思うのですが、Web上で検索してみると、シラホシコヤガは幼虫越冬のようです。 心配になって「蛾飢道談話室」でお尋ねしたのですが、管理人のashさんも、シラホシコヤガの繭のように見えますが・・・ ということでした。 越冬形態に異なるパターンがあるのか、よく似た別種がいるのか、今後も注意していきたいと思っています。
なお、きどばんさんの「石神井公園の蟲日記」には、2月11日('06年)にシラホシコヤガの繭と思われる写真が掲載されています。
シラホシコヤガは幼虫の時期も地衣で作られた被覆物で体全体を覆っていて(食べているのも地衣)、繭を作るときは、この幼虫の体を覆っていた地衣を吐糸で袋状にするようです。
| 固定リンク
「昆虫04 ガ」カテゴリの記事
- ウスイロカザリバのダンス(2014.07.02)
- アヤシラフクチバ(2014.06.20)
- カレハガ(2014.06.18)
- キアシドクガ(2014.05.28)
- ナミテンアツバ(2014.05.11)
コメント
こんばんは♪
先日大きな樹には巻き貝がいると聞いたのを
ふと思い出してクスノキをぐるりと見ました
貝も越冬昆虫もなんも探せず・・・でしたが
地衣類が付いてたのでひょっとしたら
繭がついてたのを見逃したかも
こうしてそよかぜさんの写真では蓑虫?だと
わかりますがわかりにくいですよねー
(注意して見るとと書いてある)
次回はじっくり見てみよう
投稿: エフ | 2008年1月12日 (土) 21時46分
こんばんわ~
繭と樹の幹との接点はピッとしたものですね
風とか雨とかではがれてしまわないのですか?
ちょっと心配・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年1月12日 (土) 23時42分
エフさん、いろんな場所で注意深く探してみてください。きっといろいろみつかりますよ。
わんちゃん、高倉寺で見つけたものは夕方薄暗くなってからだったので、数日後に写真を撮りに行ってみたのですが、なくなっていました。きっとお正月のための掃除に幹を箒で掃かれたのだと思います。でも、そんなに簡単にははがれないようですよ。
投稿: そよかぜ | 2008年1月13日 (日) 08時46分