タマミズキ
タマミズキはわりあいに偏った分布をしていて、どこでもよく見られるわけではありませんが、この写真を撮った大阪府河内長野市の滝畑ダム周辺から西国観音巡礼4番札所槇尾山施福寺周辺にかけては、比較的たくさん生えています。 完全に葉を落とした冬の時期は、小さな赤い実をビッシリとつけている姿が、たいへんよく目立ちます。
タマミズキ(玉水木)の名前は、玉のような実が目立つミズキのような木という意味でしょう。 この「玉」は、赤い小さな実1つひとつを指すのでしょうか、それとも、小さな実が集まって玉のようになるとこころからでしょうか。 また、「ミズキ」とついていますが、この木はミズキ科ではなく、モチノキ科のモチノキ属(Ilex)に分類される落葉高木です。 たぶん枝振りが下の写真のようにミズキやクマノミズキなどに似ているところからつけられた名前でしょう。
Ilex属にはたくさんの種類がありますが、ウメモドキ(落葉低木)やクロガネモチ(常緑高木)と同じように、タマミズキも雌雄異株です。 ですから、雄株には実はついていませんし、そのうえ雌株も実のたくさん付く年とほとんど付かない年があります。
上の写真では全く樹形が分からないので、12月上旬に槇尾山で撮った写真を下に載せておきます。
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コメント
イクラが枝にビッシリついてるような錯覚に
<西国観音巡礼4番札所槇尾山施福寺周辺にかけては、比較的たくさん生えています>
というフレーズにさっと、目線が飛びました
あの、難所の山道でですか?見れるのは?
投稿: わんちゃん | 2008年1月12日 (土) 00時15分
こんにちは。
初めて聞く名前です。クロガネモチよりもさらに実の付き方が、多いようですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2008年1月12日 (土) 09時18分
わんちゃんへ
お寺の裏の山です。お寺からはもう少し息を切らす必要アリですね。
古い写真ですが、槇尾山のタマミズキの写真を追加しておきましたからね。
多摩NTの住人さんへ
クロガネモチと比較したらどうなんでしょうか? もしクロガネモチの葉を全部取ってしまったらどのように見えるのでしょうね。
もう少し樹形全体の様子が分かるように、写真を追加しておきました。
投稿: そよかぜ | 2008年1月12日 (土) 11時52分
お寺の裏の山ですか??
<お寺からはもう少し息を切らす必要アリですね。>
槇尾山で生タマミズキを見るのはあきらめモード
投稿: わんちゃん | 2008年1月12日 (土) 23時26分
わんちゃん、滝畑のは楽に見ることができますよ。
投稿: そよかぜ | 2008年1月13日 (日) 08時50分