チャエダシャク
冬に活動するガといえば、フユシャクの仲間がよく知られていますが、それだけではありません。 今日登場願うのは、フユシャクと同じシャクガ科のチャエダシャクです。
チャエダシャクは11月に成虫なり、12月にもよく見られるガです。 下の写真のガは、壁に張り付いていたものを、顔も写せるように草むらに移動していただいて写したもので、オスです。 メスの触角は糸状ですが、オスの触角はよく発達していて見事です。
(1枚目と3枚目の写真は、クリックすると拡大できます)
チャエダシャクの「チャ」は、茶色の意味ではなく、幼虫がチャの葉を食べるからだそうで、過去にあちこちの茶園で大発生し、被害をもたらしたこともあるようです。 ただし、幼虫はチャ以外にも、クルミ科、バラ科、ブナ科など、いろんな植物の葉を食べるようです。
幼虫は年1回、4~5月に見られます。 下がその幼虫(H19.5.3. 槇塚公園にて撮影)。 「エダシャク」の名前は、幼虫が枝に擬態するシャクトリムシであることからですが、写真のチャエダシャクの幼虫は、黒っぽく、なかなかかわいいのですが、けっこう目立っていました。
幼虫の時期と成虫が見られる時期はかなり離れているのですが、幼虫は柔かい葉のある時期にしっかり食べて成長し、5月には土に潜り、土の中でサナギになり、暑い夏を乗り切ります。
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コメント
こんばんわ~
じぃ~~っと、見入ってしまいました。
飽きることなく・・・・
そして尺取虫の次の着地点を想像したり・・
投稿: わんちゃん | 2007年12月23日 (日) 00時18分
幼虫の方も、顔がはっきりしないのに体全体で何か伝わってくるものがあるでしょ。
投稿: そよかぜ | 2007年12月23日 (日) 11時38分