ボダイジュ
堺市南区鉢ヶ峯寺に法道寺という真言宗のお寺があります。 12月1日に平成大修理落慶法要並晋山式が行われた寺も、今日は人影もほとんどありません。 そんな境内で、まだ実をたくさんつけたままの黄葉したボダイジュが傾きかけた陽を浴びていました。
実にはヘラ状の苞がついています。 この苞は実が落ちるときもそのままくっついていて、種子散布を助けるのでしょうが、今木に残っている実はいつ落ちるのでしょうか?
お釈迦様はボダイジュの下で座禅を組み、悟りを開いたとされています。 そんなわけで、お寺の庭にはよくボダイジュが植えられています。 でもじつは、お釈迦様が悟りを開いたとされるのは、クワ科のインドボダイジュの下で、写真のボダイジュはシナノキ科。 葉がよく似ているので(そんなに似ているとも思えませんが・・・)間違われたのでしょう。 冬に落葉するボダイジュは中国原産の温帯の木です。
※ 菩提樹の花(5月末に咲きます)の写真、インドボダイジュの写真、シューベルトの歌曲集「冬の旅」で“泉に沿いて繁る菩提樹”と歌われているセイヨウシナノキの話などはこちらで紹介しています。
(以下、12月20日追記)
奈良の西大寺に樹齢700年の菩提樹の木があり、その実は数珠にして売られていることを、この記事のコメントでわんちゃんが書いてくれています。
わんちゃんからその数珠の写真をいただきましたので、右に載せておきます。
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コメント
こんばんわ~
さぁ~~っと、いちじんの風が吹き抜けたら
ポトッと落ちそうな気配・・・
いやいや、まだまだ・・・
奈良の西大寺に樹齢700年の菩提樹の樹があると聞きました。
今の時期、見に行ったら見れるかも??
投稿: わんちゃん | 2007年12月17日 (月) 20時51分
こんばんは♪
菩提樹というくらいですからお寺に植えてあるんでしょうか
信心深くないのでまだどの木も見たことありません
これでは悟りとは無縁のようです
葉から実が垂れ下がってるみたいですね
これが苞~
実が落ちていくときはくるくる回るんでしょうか
落ちていく瞬間をキャッチしたいですね
投稿: エフ | 2007年12月17日 (月) 22時03分
樹齢700年ですか・・・高さはどれくらいなんでしょうね。
実が落ちる時にクルクル回って滞空時間が長くなれば、それだけ横へ移動する可能性が高くなるのでしょうけれど、落ちるのがそんなにゆっくりになるわけではないのですが・・・
投稿: そよかぜ | 2007年12月17日 (月) 23時51分
こんばんわ~
西大寺の樹齢700年の菩提樹見てきました
700年の重さは素人の私には感じませんでした。
「菩提樹の実って?」
「そんなモン 今頃おまっかいな、お数珠になって売ってまっせ」「えっ!どこで」
「そこの本堂で」
売ってました。意外と小さなお数珠で、ブレスにするようなカンジ・・・・
「それが今年の実で作ったお数珠でっせ」
でした・・・・
投稿: わんちゃん | 2007年12月19日 (水) 23時07分
数珠の写真ありがとう。本文の記事に載せますね。
でも、記事に書いたように、本当はお釈迦様とは関係の無い木なのにね。
投稿: そよかぜ | 2007年12月20日 (木) 00時42分