フウセントウワタ
いろんな店が集まっている公共スペースの一角にフウセントウワタが栽培されていました。
フウセントウワタは南アフリカ原産の亜低木で、日本の中部以西では、どうにか冬も越すことができます。
フウセントウワタはガガイモ科の植物で、鑑賞の主な対象は大きく膨らんだ果実なのでしょうが、私は複雑な花のつくりに惹かれます。 とはいっても栽培されているものの花を採集してきて断面を作る勇気はありませんでした。
花のつくりは、基本的には、ずい柱の存在や花粉塊の様子など、2007年8月9日に載せたガガイモと似ています。 しかし、フウセントウワタの方がさらに複雑になっていて、ずい柱と花弁の間に副花冠が存在します。 下の写真では、副花冠の穴を通って、蜜が出てきています。
トゲのあるフウセンのような果実は秋から冬にかけてできます。 この果実は切花としても売られています。 この果実の中には、種子を風に乗せて散布するための綿毛がいっぱい詰まっています。
トウワタの実に来ていたナナホシテントウ
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コメント
この実の生る花の名前がず~っとわからなかって、今、わかりほっとしました。
ありがとさんです。
投稿: わんちゃん | 2007年11月30日 (金) 23時14分
こんにちは。
風船の上に乗ったテントウムシがとても可愛いです。この花の構造は複雑なんですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2007年12月 1日 (土) 14時10分
ガガイモ科の花は小さな花が多いのですが、ほんとうに複雑なつくりですね。
実の中も撮りたいと思って狙っているのですが・・・
投稿: そよかぜ | 2007年12月 2日 (日) 00時21分
個人のお宅に咲いていたのなら「一ツいただけませんか」って頼めますが、公共の場所ならそういうわけにはいきませんか?
頼む相手が誰に?って・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年1月20日 (日) 22時14分
全部刈られることの無いよう祈りながら、破裂した実に出会う機会を待っています。
1月20日現在、まだ実は残っています。
投稿: そよかぜ | 2008年1月20日 (日) 22時45分