ナンキンハゼ
ナンキンハゼが紅葉し、果実がはぜて白い種子が見える季節となってきました。
ナンキンハゼは紅葉が美しく、白い種子や花の時期もがおもしろいので、公園や街路樹としてもよく植えられています。 でも、この種子の白い部分を鳥が好んで食べるので、種子が運ばれ、思わぬ所に生えていることもあります。 下の写真のナンキンハゼの幼木も、池の堤に生えて水と光の条件が良かったのか、美しく紅葉していました。
ナンキンハゼの原産地は中国で、トウダイグサ科に分類されますが、種子の白い部分はロウ質で、この部分からロウソク、せっけん、頭髪油などを作ったりすることもできることから、同じくロウを取るウルシ科のハゼノキの「ハゼ」の名前をもらったようです。 鳥が好むのも、この脂肪分を含むロウが高カロリーであるからですが、くいしんぼさん、人には有毒だそうですよ。
ロウソクになるロウが取れるのならよく燃えるだろうと火をつけてみました。
火はすぐにつきました。 木は燃えて不思議はありませんが、上の写真の炎の下部はロウソクっぽい色をしています。 上の写真の炎の中の種子の一部は、既に熱ではじけ飛んでしまっています。
熱でロウが溶けてくると、炎は急に大きくなります。 下の写真で、画面の下からも炎が上がっているのは、溶けたロウをくっつけた種子がはぜて、下に落ちて燃え続けているからです。
火遊びには注意しましょうね。
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コメント
こんにちわ~
人に毒であっても、鳥には高栄養食品ですか
ほぉ~~
ウチの近所でこの木が街路樹になってるところ、あります。
真っ赤な葉っぱできれいやなぁ~と、思っていたら白い実がようけ生って・・・
なんちゅう名前なんやろ?と、ず~~っと
思ってました。
ちょっと前に知ったんですよ。
燃やして実験とは恐れ入りやした・・・・
投稿: わんちゃん | 2007年11月23日 (金) 14時02分
炎の様子がうまく写真に表せました。
ナンキンハゼで作ったロウソクをいちど灯してみたいものです。
投稿: そよかぜ | 2007年11月24日 (土) 00時41分
そうですね・・・
投稿: わんちゃん | 2007年11月24日 (土) 00時44分
こんにちは。
ナンキンハゼの紅葉が綺麗ですね。光の当たり方で色が変化して楽しいです。
ロウの実験は良くわかりますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2007年11月24日 (土) 16時07分
ナンキンハゼは日当たりや生育条件によっても、紅葉の色や進み具合に大きな幅がありますね。昨日(24日)の状態でも、もう既に葉をほとんど落としている木から、まだ青い葉を茂らせている木までありました。全体としてはそれだけ長く紅葉を楽しめるということなのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2007年11月25日 (日) 08時39分
ナンキンハゼの白い実で作ったロウソクをと思って、たくさん摘んで保管してます。
「表は寒いし・・・」と。
ふと、気がついたの寒いと言うても日中じゃきれいな明かりが見えないわけに。
チャンスは夕方から夜にと思ってます。
湿気ないうちにやらなくっちゃ・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年2月 7日 (木) 22時40分
ナンキンハゼのロウソクの光に期待してます。
けっこう明るい光なので、夜にこだわる必要は無いと思いますよ。
投稿: そよかぜ | 2008年2月 8日 (金) 00時28分