エノキグサのアカヒメヘリカメムシ
家のすぐ近くの、セメントで覆われた路傍のほんの少しの隙間にエノキグサが生えていて、そこに数頭のアカヒメヘリカメムシが来ていました(上の写真には3頭写っています)。 エノキグサは1年草ですから、アカヒメヘリカメムシが代々この草の上で生きてきたとは考えられません。 どこからか来たのでしょうが、カメムシはよく同種の集団で見つかりますが、どのようにして仲間どうしが引き合うのか、仲間同士でいるメリットはあるのか、カメムシの集団を見ると、いつも不思議に思います。
アカヒメヘリカメムシは、イネ科、タデ科、キク科などのさまざまな植物に付く、普通に見られるカメムシですが、1cm足らずの大きさで、色も目立ちにくい茶色ですので、あまり注目はされていないようです(私も名前はネットで教えてもらいました)。 でも、拡大してみると、なかなか個性的です。
エノキグサは、その葉がエノキの木の葉に似ているところからの名前です。 トウダイグサ科で、赤いオシベを持った雄花は、集まって細い穂となっています。 雌花には包葉がついていて、下の写真では、ほとんどの雌花はすでに果実になってしまっています。
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コメント
こんにちは。
エノキグサはまだ見たことが無いのですが、調べてみると道端に普通に生えているようですね。この写真を参考にさせていただき、あたりを探してみます。確かにエノキの葉に似ていますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2007年10月27日 (土) 11時08分
エノキグサはあちこちにありますが、花も実も目立ちませんので、いざ探すとなると、なかなかたいへんな植物です。
包葉の中心部(=果実の周囲)が白っぽくなっている時は見つけやすいのですが・・・
投稿: そよかぜ | 2007年10月27日 (土) 16時45分
こんばんは♪
アカヒメヘリカメムシの写真を拡大してみると
触角の上に前脚がきてるみたい
おいおい歩き方間違ってないかい??
眼と眼の間にあるぽちぽちは単眼ですか
アカヒメヘリカメムシ秘密会議中♪
投稿: エフ | 2007年10月27日 (土) 22時20分
触角の関節の色の違うところがちょうど前脚と重なったので、たしかにそのように見えますね。でも、そう見えるだけです。
眼と眼の間にあるぽちぽちは単眼です。アカヒメヘリカメムシは複眼も飛び出していますが、単眼も飛び出していますね。
投稿: そよかぜ | 2007年10月28日 (日) 01時05分
こんにちわ~
カメムシの仲間って同じ体型、顔かたちと思えばそうでもないんですね。
このカメムシちゃんは背中の3分の1ぐらいで切り替えがあり、切り替えの下がスカートでその模様が三角を基調にしたモチーフでなかなかのおしゃれさん。
丁度、ワンピースの前身ごろを見せているみたい・・・
1㎝たらずの大きさでねぇ・・・・
仲間同士で集まる理由、
そりゃぁ、何かお互いに連絡したいことがあるんでしょ?
投稿: わんちゃん | 2008年1月21日 (月) 14時35分
カメムシの仲間は種類も多く、色も形も様々ですが、カメムシらしいカメムシは、半翅目とよばれるように、前翅の前半が硬く後半が柔かいという違いがありますので、わんちゃんの言うように、ワンピースの前身ごろを見せているようになることが多いのです。
投稿: そよかぜ | 2008年1月22日 (火) 06時40分