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2007年10月 5日 (金)

イシミカワ

Isimikawa070929_2

 イシミカワの花は青白く、目立たない3mmほどの小さな花ですが(上の写真)、花後は下の写真のように、きれいな青い色になります。 でも下は、単なる果実ではありません。 よく見ると、まるでツボミのように、花被が重なったような線が見えます。

Isimikawa070929

 じつはイシミカワはタデ科です。 とくれば、昨日の記事の繰り返し。 写真で青く見えているのはガクで、花の終わった後に水分を含んで膨らみ、色がついたものです。 中には黒くて硬い果実が1個あります(下の写真)。

246897_1318772958    (わんちゃん撮影:コメント参照)

 東京大学名誉教授であった前川文夫先生は、イシミカワは「石実皮」ではないかと言っておられます。

※ 8月25日に紹介したミズヒキもタデ科で、ガクが果実を保護することも同じです。 また、花弁が退化してガクしかない花は、タデ科以外にも、いろんな科でたくさん見ることができます。 このブログでも今までに、カンアオイイチリンソウニリンソウエンレイソウツクバネソウなど、たくさん紹介してきました。

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草2 離弁花」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ~

この花の咲き方、変わってる・・・
葉っぱを突き刺して咲いてるように見えます

実物見たこと無いので、写真からの想像にすぎませんが。。。。

今、あっちこっちでミズヒキが咲いているのを見かけますが、やがて実がなるのですね、
初めて見れるかも・・・・

投稿: わんちゃん | 2007年10月 6日 (土) 00時46分

花の近くで普通の葉とは違った形態になった葉を「苞」(=包葉)と呼んでいるのですが、イシミカワの苞は“花穂を包む葉”ですね。
2枚目の写真で茶色くなっているのは、この苞の枯れたものです。

投稿: そよかぜ | 2007年10月 6日 (土) 01時13分

おはようございます♪
イシミカワは緑の花(ガク)がピンクに変わって
ママコノシリヌグイにそっくりになりますよね
鋭い刺も同じでつい最近実を見つけるまで
ママコノシリヌグイだと思い込んでました
思い込みはいけません。。

ひっつきむしの件
振ってみてもがっちり離しませんでぇー

投稿: エフ | 2007年10月 6日 (土) 09時43分

こんばんは。
イシミカワは花も実も可愛いですね。私も見たくて去年見つけたところを探してみましたが、とうとう見つかりませんでした。こりらの写真で楽しませていただきました。

投稿: 多摩NTの住人 | 2007年10月 6日 (土) 21時18分

エフさん、エフさんのブログのイシミカワ、やっと見つけました。写真に写っているのは、果実の部分はイシミカワですが、花はママコノシリヌグイでしょう。よく似ているものが混じって生えていたんだと思います。
わんちゃんのコメントに対して書いたように、イシミカワの花穂の下には大きな包葉があります(ママコノシリヌグイにもありますが、かなり小さいです)。
ひっつき虫の件、私の考えはそのうちに・・・

多摩NTの住人さん、イシミカワは、果実の部分は美しいのですが、刺いっぱいのツルが嫌われて刈られてしまうことも多いようですね。
今年は関東と関西では秋の訪れがかなり時間的に違うようです。関西ではやっといろんなタデが咲きそろってきたところです。

投稿: そよかぜ | 2007年10月 6日 (土) 21時44分

こんばんは♪
えーーー愕然・・
そうなんですか??
そうならば訂正をしないといけません

1枚目はママコノシリヌグイだったのかも。。
でも3枚目の写真を見てください
これは実と花が同じ茎です
図鑑で調べてあれっと思って確かめにもう1回見に行ったんです
そして撮ってきた写真なのでこれはくっついてます
だから色が緑からピンクに変わるのかなと思ったんです

それからお手数かけました
教えていただいてありがとうございます

投稿: エフ | 2007年10月 6日 (土) 23時03分

こんばんわ~

ママコノシリヌグイ?
継子ノ尻拭イ??

継母が継子のお尻を拭ってやるんですか?
優しい継母なんですね?
でも、ママコノシリヌグイには鋭い刺があるとか???

何も知らない私ははじめて聞く花の名前

投稿: わんちゃん | 2007年10月 6日 (土) 23時17分

エフさん、3枚目も、写真で見る限り、同じ茎から分かれているようには見えませんが・・・
どちらも茎には鋭いトゲがありますから、絡み合ってピタッとくっついていたのではないでしょうか?

わんちゃん、ママコノシリヌグイの写真はエフさんのを見てもらうとして、この名前に関心があるようですね。
日本古来からある植物ですから、もちろん名前も古くからあったでしょう。
その昔、トイレットペーパーなど無かった頃、新聞紙などを切ってトイレットペーパーとして使っていました(「落とし紙」と呼んでいました)よね。
さらに昔、新聞紙など無かった頃、大き目の柔かそうな葉を“落とし葉”(何と呼んでいたのか、私の生まれる前で知りません)として使っていました。
ママコノシリヌグイの葉は一見柔かそうなのですが、葉の柄だけではなく、葉の下面の脈上にも硬いトゲがあります。
これで子供のお尻を拭いてやれば・・・
だから「継子の尻拭い」なんです。

投稿: そよかぜ | 2007年10月 7日 (日) 00時26分

おはようございます♪
そうですか。。そう言われると思ってました
イシミカワについても調べてみたので
そうなのだと思います

しかし人間見たいように見て思ったようにしか思えないものです
われながらその傾向が強いようです
また来年確認してみようっとと思ってます

とりあえずエフの混乱にお付き合いくださって
ありがとうございました

投稿: エフ | 2007年10月 8日 (月) 09時15分

人の頭は納得が記憶に結びつくようにつくられているようですね。
でも、まだイシミカワもママコノシリヌグイも、ある程度の大きな群落であれば、花も実もある時期だと思いますよ。

投稿: そよかぜ | 2007年10月 8日 (月) 20時12分

そよかぜさん、
このイシミカワにやっと出合うことができました。
お花の方はもうすっかり終わってるようでした
この実にはひとつづつお花が咲いていたのですね?

>写真で青く見えているのはガクで、花の終わった後に水分を含んで膨らみ、色がついたものです。 中には黒くて硬い果実が1個あります。

黒いプツンとしたモンをBBSに貼らせていただきました
果実でしょうか?

投稿: わんちゃん | 2011年10月16日 (日) 22時47分

> この実にはひとつづつお花が咲いていたのですね?

そうです。1枚目の写真(花)と2枚目の写真を比較してみてください。

> 黒いプツンとしたモン
> 果実でしょうか?

そうです。
BBSのメッセージや写真は古くなると自動的に削除されていきますので、写真をいただいて記事の中に入れました。

投稿: そよかぜ | 2011年10月17日 (月) 09時01分

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