« イボクサ | トップページ | イシミカワ »

2007年10月 4日 (木)

ボントクタデ(花を中心に)

 タデの仲間が咲き乱れる季節となりました。 タデの仲間は花も小さく、よく似た種類も多いのですが、拡大してみるとなかなか美しい種類もたくさんあります。 このボントクタデも、淡いピンクと濃い赤の対比がなかなか美しいものです。
 下の写真、花はもちろん淡いピンク。 では、赤いのは?

Bontokutade070929_1

 赤いのはツボミではありません。 下の写真(タデの仲間は細くていい写真にするのは難しいです (^_^;) )の垂れている花穂で、花は概ね花穂の下の方から咲き始め、花穂の先の方にツボミがあるのですが、ツボミはむしろ白っぽい。 赤いものは、花穂の付け根に近い部分に多いようです(下の写真をクリックして拡大して確認してください)。
 上の写真の赤いものをもう一度よく見ると、咲いている花の下のものは、花被(ガクと花弁をまとめて花被といいます)の重なり具合でガクと花弁に分かれているようにも見えますが、右上の赤いものをみると、緑から次第に赤っぽくなっています。 そして、咲いている花の花被を見ると、やはり淡い緑から次第に淡いピンクになっています。 この両者は同じものでしょう。 そして、改めてガクと花弁は・・・と思って探すと、・・・
 この花は、ガクと花弁がそろっていません。 では、上で見たものは、ガクなのか花弁なのか?
 ガクは花弁より長持ちするのが一般的。 いろんな状態で同じものを見ることができるということは、ガクでしょう。 つまり、この花の花弁は退化して消失していると考えるべきでしょう。 ツボミ・花と白っぽかったガクは、花が終わっても残り、次第に赤くなって、成長する果実を包み込み、保護しているのです。
 秋が深まると、赤くなったガクがたくさん目立つようになり(こちらでご覧ください)、美しくなります。

Bontokutade070929_2

 タデというと「蓼食う虫も好き好き」という諺が思い出され、タデの葉は辛いものだと思われがちですが、辛いのはヤナギタデです。
 「ボントク(凡篤)」とは「愚か者」といった意味で、ヤナギタデに似て辛くない葉を、間が抜けていると捉えたところからの名前です。

|

« イボクサ | トップページ | イシミカワ »

草2 離弁花」カテゴリの記事

コメント

00タデ・・・ときいただけで、すぐ「タデ食う・・・・」を思い出して、最後の解説に行き着きましてホッ!!

私はこの諺の裏の意味を深く信じていました
アキマセンね・・・

可愛いお花をもう一度~~

投稿: わんちゃん | 2007年10月 5日 (金) 08時26分

おはようございます。

この細くて揺れるポントクタデをよく綺麗に写されますね!
これも好きな花なんです。
寂しい花付きですが、しだれる形が良くて、和風のイメージが有るなと思っているのですが。。。
湿地に咲くタデの花たち、地味だけれど魅力が有りますね。

投稿: みぃこ | 2007年10月 5日 (金) 10時08分

わんちゃん、「タデ食う・・・・」の裏の意味って?

みぃこさん、ポントクタデは茶花にするにも花が小さすぎてダメですが、拡大すると、赤がほんとにきれいですよね。

投稿: そよかぜ | 2007年10月 6日 (土) 00時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ボントクタデ(花を中心に):

« イボクサ | トップページ | イシミカワ »