ウラギンシジミ
今年はどういうわけか、よくウラギンシジミに出会いました。 でも、そのほとんどがオスでした。 ウラギンシジミは成虫越冬しますので、これからも出会えるかもしれませんが、とりあえず今までの出会いから・・・。
オス(夏型) 平成19年7月16日 岩室にて
水を吸うオス(夏型) 上と同日・同じ場所ですが、別個体です。
下はメス(秋型:前翅の先端が尖っている)ですが、後翅が欠けています。 鳥に襲われたのでしょうか?
後翅に目玉模様と尾状突起を持つシジミチョウはたくさんの種類があり、これらは眼と触角に似せて鳥の目を欺いているのだと言われています。 でも、目玉模様も尾状突起も持たないウラギンシジミも同じ所を狙われているとしたら、どう考えればいいのでしょうか? 後翅がやられたのは単なる偶然なのでしょうか?
ウラギンシジミの翅の裏の白は、陽のよく当たるところを飛んでいると、よく目立ちます。 でも、葉の茂っている樹の葉の裏に止まると、白っぽい葉の裏の色彩とよく似た色になり、少し離れると、案外見分けにくいものです。 一見目立つ銀色ですが、保護色としても機能しているのではないかと思います。
また、夏の暑い日にはほとんど翅を広げていないように思います。 銀色は光を反射して体温上昇を防ぐ機能もあるのかもしれません。
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コメント
おはよう~~
復習します。
チョウの翅は、ぱぁ~~っと広げたとき上から見えた側が表。
翅を閉じた時見える側が裏。
ですね?
アゲハチョウなんかは裏も表も同じ模様に見えますが・・・
シジミチョウのたぐいはお見事ですね。
そっとつまんだ時に指に銀色の粉がつくんでしょ?
投稿: わんちゃん | 2007年10月30日 (火) 09時13分
オスは確かに良く出会いますね
メスの少ないこと
たまにメスに出会えて 羽を広げてくれれば
最高です
羽の厚いのには 何かわけがあるのでしょうか 他のシジミ類より移動がすばやいですね
投稿: tumumasi | 2007年10月30日 (火) 16時43分
こんばんは♪
顔のアップ更に拡大すると
おお~でかい!
眼にも毛が生えてるように見えるのは気のせい?
燐粉は鱗のようです
こんなに細部まで見えてしまうなんてオソロシイ。。
ウラギンシジミ翅も厚いし脚も太いし
頑丈なチョウなのでしょうか
投稿: エフ | 2007年10月31日 (水) 21時27分
わんちゃんの翅の表と裏、正解です。迷った時は、このウラギンシジミを思い出したらいいのかもしれませんね。裏が銀、そのままですから。
わんちゃん、tumumasiさん、エフさんの3人のコメントに関することなのですが、ウラギンシジミをシジミチョウ科の1種とするか、シジミチョウ科とは別にウラギンシジミ科を作るかは、分類学者の意見の分かれているところです。とにかく、他のシジミチョウとは少し違った特徴を持った蝶ですね。
エフさんの「眼に毛が生えている」のは気のせいではありません。複眼を作っている個眼の間に毛が生えています。昆虫の複眼には毛の生えているものと生えていないものがあって、例えばタテハチョウの仲間の眼には毛があるといった具合に、グループによって決まっています。
投稿: そよかぜ | 2007年10月31日 (水) 23時43分