タイワンウチワヤンマ
トンボの足って何本でしたっけ?
堺市にある泉北ニュータウンは、丘陵地に作られています。 ニュータウンに続く丘陵地の谷の尽きるところ、そこに堤を築き、ため池とした所があります。 ここにはこの時期、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、ギンヤンマなど、いろんなトンボが見られます。
そんな場所で、タイワンウチワヤンマに出会いました。 タイワンウチワヤンマは、国内では沖縄、九州、四国の南部に分布していたサナエトンボの仲間ですが、温暖化の影響でしょうか、1980年代後半より、京阪神地方を中心に分布域の拡大が注目されはじめ、今はもっと広く分布するようになってきました。
タイワンウチワヤンマは、ウチワヤンマによく似ていますが、いちばん分かりやすい見分け方は、ウチワヤンマが腹部第8節のうちわ状の突起物に黄色い部分があるのに対し、タイワンウチワヤンマのうちわ状の部分は黒一色です(上の写真)。
最初の質問、トンボの足は、昆虫ですから、もちろん6本です。 でも、そのうちの2本を頭部と胸部の間にたたみ込み(写真をクリックして拡大し、よく見てください)、上の写真のように4本で止まっていることがよくあります。
下の写真は、タイワンウチワヤンマを正面から写したものですが、右側だけ3本の足を使い、左側の1本は引っ込めたままです。
※ 4本の足でとまるのは、タイワンウチワヤンマに限ったことではありません。 そのことはこちらで紹介しています。
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コメント
おはようございます♪
お尻がぷっくりふくらんでるのは
ウチワトンボだと単純に思ってたら
タイワンウチワトンボというのも
いたんですか?知らなんだ~
翅があるので飛んできたんでしょうか
上から見ると尾が鏃のようでかっこいい♪
トンボの止まり方はこのトンボは水平に
止まってますがオニヤンマはいつ見ても
ぶら下がってますね
これって重いから?
投稿: エフ | 2007年8月22日 (水) 08時13分
いつもながらの 詳細な分析 驚くばかりです
もっともっと細かく見ていかなくては
と思っております
投稿: tumumasi | 2007年8月22日 (水) 18時00分
エフさんへ
一般的にトンボの止まる姿勢は、休息をメインに止まる時はぶら下がり、なわばりやオスがメスを探している時など、緊張している時は写真のような姿勢をとっていると思っているのですが、いかがでしょうか。
tumumasiさんへ
私も写真を整理しながら気づくことも多いんですよ。
投稿: そよかぜ | 2007年8月23日 (木) 00時19分
スタジオにトンボのモデルさん呼んできたみたい。
なかなか、このトンボさん、モデル業がこなれてますね・・・・
2本の足をたたみこむメリットはなんなんでしょう?
ウチの周りででもトンボが草に止まっているのを見ますが、初心者にはみんな一緒に見えますが・・・・
投稿: わんちゃん | 2007年8月23日 (木) 00時23分
水面がスタジオの背景の役割をしてくれました。
でもこのモデルさん、プライドが高いようで(?)、なかなか近寄らせてくれないんですよ。
2本の足をたたみこむ理由ですが、じっとしている時は4箇所の接点がいちばん安定するんじゃないかと思っています(そよかぜ仮説)。椅子、テーブル、ベットなどなど、4本の足が多いのと共通するところがあるのだと思っています。
投稿: そよかぜ | 2007年8月23日 (木) 01時16分
おはようございます♪
トンボの止まり方で思い出しましたが
アカトンボが倒立のように尾を持ち上げて
止まってるのを見たことがあります
はじめてみたときは嬉しくなりました
腹筋強いぞ~~と♪
投稿: エフ | 2007年8月23日 (木) 07時46分
暑い時に、尾を太陽の方向に向け、できるだけ太陽の光を浴びないような(=影が小さくなるような)姿勢をとることはよくありますよ。
投稿: そよかぜ | 2007年8月23日 (木) 22時21分